「今期前半は10%アップ、後半は10%ダウン」—総じて前年度並みの結果となるコイズミツール。6月には工程集約型のNC機追加導入
小泉社長
- 10%アップ、10%ダウン‐コイズミツールの今期の業績は前半と後半でくっきりと明暗を分けたようだ。
- 小泉社長は「結局、今期11月決算も前年度並みに落ち着きそう。海外拠点である中国は半減しているものの、新規が増えていくなか、来年以降は上昇を見込む。メキシコは自動車関連でガソリンエンジン系ラインの立ち上げが今も継続中のため、堅調に推移している。結果、国内合わせたグループでも、業績は前期並みとなる予定だ」。 今期の設備投資では、精度とスピードの両面での向上を図るため、6月に工程集約型のNC機を追加導入した。
- 「DMG森精機のレーザーテック、ロロマティックのレーザースマートを相次いで、この間、導入しているが、大手部品メーカー、自動車メーカーの方が工場見学に訪れ、新規獲得の可能性が高まってきている。レーザー加工機はチッピングの心配がなく、ブレーカを付ければ切粉処理が可能という利点があるほか、特に総型CBN工具の製作では、総型形状の精度を維持しながらネガランドを加工できるので、CBN工具の能力を最大限に引き出せる工具開発に成功している」というレーザー加工機のメリットを小泉社長は強調する。
- 「現在、底を脱した感がある。来期について期待をしている。ただ、客先の再編の動きが、仕事量確保にとって、どのような影響が出てくるのか。希望と不安が交錯する」。