サカイの上半期の動向を酒井社長に聞く-新規取り扱いメーカーの新商材が売り上げに寄与
酒井社長
上半期を終えようとするタイミングでサカイを訪問、酒井社長にこの間の動向とともに後半に向けた取り組みを取材した。
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需要には全体的に様子見が伺える。
「停滞とまでは思わないが、上向きの気配がない。牽引してきた電子機器関連の好調さがトーンダウンし、EV関連も引き合いはあるが、強さがない。需要は後半に期待したいところだが、好調だった2022年上半期比横ばいに持っていければと、現在、奮闘中だ」と語る。
新たな手応えと言う点では、ねじ加工用工具、バリ取り工具などの新規取り扱い分が売り上げに寄与しつつあると言う。
仕入れメーカーの注残も解消に向かい、サカイの在庫量は申し分がない。
「品揃えは当然としても、困りごとへの対応を意識した、良い商品の提供に努めていきたい。カタログにない商品も多く、そこに弊社の強みもある。川下の動きであるユーザー動向で、困っていることに対し、いかに応えていくか。需要の源泉は常にそこにある」。
その志向は、特殊工具への需要を生み出し、サカイとして、標準化へのきっかけを作っていく。
「需要を刺激していくため、仕入れメーカーの特徴に応じて、仕事を振り分けていく。もともとのニーズがあるため、製品化に成功すれば、メーカー、弊社共に、商売に結び付く。今年の後半も、そんなニーズを汲み取りつつ、製品として具体化し、需要を再喚起していけるようにしていきたい」。