松井孝専務に聞く「トータルソリューションフェア」。自動車業界から注目される射出成形機「ALM450」‐ソディック
松井孝専務
- 11月30日、12月1日の2日間、ソディックは加賀事業所を舞台に「トータルソリューションフェア 2017」を開催。3Dプリンタ「OPM250L/OPM350L」による造形実演をはじめ、アルミニウム合金対応の射出成型機「ALM450」による成形実演ほか、メカトロテックで披露された大型放電加工機「ALN800G」の実演や形彫り放電加工機「AG40LP」+「エロワ製ロボットコンパクト」による電極・ワーク自動交換などを披露した。
- 初日には、放電加工機事業を統括する松井孝専務に面談、その後、会場を案内してもらった。
- 「今期から決算を12月に変更したこともあり、今回のプラーベートショーは、来期に向けた『種まき』の意味合いが強い。生産量が昨年比1・5倍となり、フレキシブルな生産や増強を目指す対応として、加賀事業所内でのマルチファクトリーの建設、タイ第二工場の増強の手を打った」そうだ。
- 材料革命と指摘されるほど、新たな材質への対応が求められている。
- 「東京モーターショーを見て回ったが、CFRPの活用を注視しない訳にはいかない。樹脂だけでできた空気を伴わないタイヤによって、金型そのものの変化を予想させることも、要チェックだろう」とのコメントに続いて「今回、カーメーカーからも注目されているアルミニウム合金対応の射出成型機ALM450を披露させて頂いた。『巣』ができにくい特性を備えている」と、実機を前に説明を受ける。
- また、スマートフォンの防水対応に関し「シリコンパッキン用のシリコン成形機が非常に高い関心を呼び、大量受注が始まっている」との新たな需要への対応も。
- 第8工場では、メカトロテック出展機が配置され、「MECT」を再現。形彫り放電加工機「AG40LP」とエロワ製ロボットを組み合わせた電極・ワークの自動交換といった、現下の人手不足を見据えたシステム展示も注目された。
エロワ製ロボットコンパクトと組合わせたの電極・ワーク実演も
マシニングセンタの出展コーナー
巣ができにくい特性を備える射出成型機ALM450。今、カーメーカーから非常に注目されている