新合金素材「PM25」の浸透に全力 —トーカロイー「1本、2本からでも対応へ」

株式会社トーカロイ

株式会社トーカロイ

合金分野を管轄する佐藤スタッフ

トーカロイはメカトロテックの場を通じて、新たな合金素材「PM25」の浸透に努めていく。
 超硬合金素材部門を統括する佐藤スタッフは「鋼加工やステンレス加工というボリュームゾーンに向けた切削工具への提案を想定。P種、M種の代替としての役割を担っていく。高温領域でも強みを発揮し、需要に対し、1本、2本からでも対応していく計画だ」と言う。
 国内の工具需要は、米・自動車関税やEV化の動向の影響は大きく、依然、不透明なのは論を待たない。
 「多様な工具需要に対し、P種、M種双方の特性を活かした、高耐摩耗性、高硬度を誇る素材でもある。小ロットでの特殊工具材料や再生ロウ付け用チップなどの用途、さらに形状板チップ製作の作業工程削減等で、ご検討頂きたい。メカトロテックの場で、直接、手に取って頂きながら、ご説明できれば」と佐藤スタッフは訴える。
 このほかの合金素材では、業界最高レベルの硬度を誇る超々微粒素材の「AGS」シリーズもアピール。
 「トップクラスの高硬度と言う点で、金属フィルムの切断やハイレベルな耐摩耗性を必要とする切削用途などで実績を積み上げてきた」事例に触れつつ、更なる浸透を追求。
 さらに電磁鋼板のモータコアプレス加工で優れた耐摩耗性と耐電気加工性を備える超硬素材「ET」シリーズについても工具寿命アップの点から、PRしていく考えだ。