トーカロイが東海合金工業社屋に移転して4カ月強 一体感が醸成されモチベ—ションアップ 業界最高水準の高硬度誇るAGS1 冷間圧延鋼板向けにTS25 それぞれ新合金素材拡販中
東海合金工業の社屋に移転して4か月強。一体感が醸成され、モチベ—ションも上がってきた
- 8月にトーカロイが東海合金工業の本社社屋に移転して早くも4か月以上が経過した。
- 「来年4月に東海合金工業の営業スタッフがトーカロイに合流する。すでに一体感が強まっており、モチベーションも上がってきた」と両社の代表を務める松本社長は言う。
- 一カ所に集う製販一体化のメリットに違いない。
- 景況について佐藤所長は「両社ともに5月が底。東海合金は9月から利益がプラスに転じ、11月末時点でさらに上積みされるようになり、販社のトーカロイも前年同月比プラスに転化するなど、市況環境が好転してきている」と語る。
- 新たな製品という点に着目すると、超硬合金素材のリリース2点が挙げられた。
- 「4月に業界最高水準の高硬度を誇るAGS1の販売を開始した。耐摩耗性に優れ、超々微粒子ゆえのシャープエッジも実現し、曲げ/絞り加工、粉末成型用途において重要な『高硬度・高圧縮強度』とワンランク上の面粗さを両立させている」。
- もう1点は、10月から拡販に着手した、冷間圧延鋼板の加工に最適なTS25という超硬合金素材。
- 「最も配慮しているのが凝着摩耗の抑制。低結合相量、粗粒WC、耐焼付性を兼ね備える。耐食性の点でも、業界トップクラスを誇る」。
- 客先の訪問の自粛や不可という事態が折り重なり、十分な訴求ができていないと佐藤所長。
- 「来年4月に東京で開催されるインターモールドに出展し、PRしていく。その意味でも市況の更なる回復に期待したい」と松本社長、佐藤所長は締め括った。