ユキワ製グリーンG1チャックで成果上げるメートーマシン。

株式会社メートーマシン

株式会社メートーマシン

杉山工場長

 

  •  大手自動車部品メーカーの専用機部品の受託加工がメインを成すメートーマシンを訪問した。中国、韓国に協力工場を擁する。
  •  「親会社が大手自動車部品メーカーと取引のある『ヤマダ』という商社で、その製作部門として、昭和62年に発足した。専用機と言っても、組み立て、搬送ほか、切削機械まである。加工品は角モノが多く、材質はアルミほかSKD11やNAC55だが、1個、2個の少量多品種が基本」と杉山工場長は語る。 勢い増す錆止めニーズ  図面が入り材料(6面削材)を手配する。納期は10日から2週間。
  •  「切削で穴あけ加工して、焼き入れを施し、研磨して表面処理を行う。錆止めとして、最近はS50Cにメッキと言う要望が増えてきた」そうだ。
  •  製造現場では13人が従事し、検査には8人体制で臨む。1直で回している。主要設備は、DMG森精機6台を中心に、ОKK、牧野フライス製作所、ファナック等で構成。
  •  「加工では、いかに荒取りを速くするかがポイントと考えている。ユキワ精工さんとは、親会社のヤマダと半世紀近い付き合いがあり、ツーリングでは、スーパーG1チャックを合計20本ほど、これまで牧野の機械に搭載、使用してきた。振れ精度5ミクロンのメーカー保証はとてもいいと思う」との言葉に続き杉山工場長は「昨年9月に導入したDMG森精機のNVX‐5080に今春からユキワ精工のグリーンG1チャックを装填したところ、ビビリが抑えられ、音が静かになって刃持ちも良くなった。従来のツーリングと歴然とした差を実感した」と言う。
  •  「たとえば、丸モノのテーパになっている個所に、そのまま座ぐりを入れても、音が静かなうえ、送りを上げることができ、面粗度も良好。特にリードの長いエンドミルを使用する場合は重宝する」との評価を下す。
  •  また「精密穴あけの場合は、振れがないので安心してセットできるため、時間の節約にも繋がっている」そうだ。
  •  今後、加工に応じて、使い分けを行っていくようで、グリーンG1チャックの追加オーダーを予定している。
  •  最後に、ユキワ精工への要望は?との質問に杉山工場長は「重切削用のチャックがラインナップされれば、ツーリングに厚みが出てくる。期待している」と述べた。

 

グリーンG1チャックを手にするオペレーターの笑喜さん

グリーンG1チャックを手にするオペレーターの笑喜さん

 

昨年9月に導入されたDMG森精機の「NVX−5080」にグリーンG1チャックを装填、結果を出してきた

昨年9月に導入されたDMG森精機の「NVX−5080」にグリーンG1チャックを装填、結果を出してきた