7月1日受注分から価格改定へ(ライノス)「今後の安定供給を最優先」(濱口課長)
濱口課長
切削工具の輸入商社、ライノスは7月1日受注分から10%~の価格改定を実施する。
濵口課長は「2016年に価格改定を実施して以来6年ぶり。自社努力を試みてきたが、原材料の高騰ばかりか、輸送コストの値上がりなどで、社内努力の限界を超えた。(価格改定は)今後の安定供給を最優先した結論でもある」と語る。
主要な仕入れ先である欧米各社の工具メーカーは、すでに昨年から、工具の値上げに踏み切っている。
超硬材料もサイズによって高騰しており、ハイス材料の値上がりも無視できないだろう。
「駆け込み需要への対応に3カ月を要するかどうか。11月開催のJIMTOFの場も活用しながら、改定への再協力をお願いすることも考慮している。また、新規顧客獲得の機会としても、改定の実施を活かしていければと思っている」。
2021年度は仕入れメーカーからの商品の調達、確保が順調に進み、供給能力もアップしてきた。
「おかげさまで、コロナ禍前の2019年レベルにまで、売り上げ数字は戻ってきた。昨年リリースした新商品投入の市場浸透も、全体を押し上げるプラス効果へと向かいつつある」との現状を語りながら「拡販の機会として、地域に密着した工具商社主催によるプライベートショーにも極力参加していきたい」と意欲を語った。