国内受注は、2桁近い伸びで推移。「今後の課題は、海外需要をいかに取り込むか」(川瀬専務)
- 中京の現状を把握するため、川瀬敏裕専務を訪問した。
- 3月から今期がスタートしたが「輸出含め国内の受注は、2桁近い伸びで推移。既存ユーザーからの量的拡大、流通でのシェアアップがベースにある」との現状を語る。
- 前期は和井田製作所の研磨機やワイヤカットなどを新たに導入し、レトロフィットなども順次、継続させながら設備能力の増強を図ってきた。
- 「だが、今後を考えていくとき、海外需要をいかに取り込んでいくかがキーになる。新興国では、やはりエンジン車が中心になると考えるからだ。ティア2、ティア3クラスの海外展開にも注目している」。
- 中京の海外工場と言えば、中国とタイが挙げられる。
- 「話題をタイに絞って見てみると、自動車生産の好調さ、HDD関連の需要の発生等も寄与して、前期分の利益が半期で出た。自動車生産が今年、200万台実績も可能との観測が出ており、2輪は縮小傾向にあるものの、4輪が増えてきている。タイ国内販売の持ち直しもあり、見通しは明るいと思う」。
- ノートパソコンとスマートフォンの機能、それぞれの需要がシェアされつつある一方で「デスクトップの確かな需要が発生してきている。一例ではロウ付けバイトが挙げられようか」。
- 今後のタイ市場の需要を喚起していく手立てにも川瀬専務は言及ずる。
- アマタナコン工業団地から南下する道路の整備が進む中「ラヨーン工業団地辺りにサービス網の確立を念頭に置いている。この地域の社員を雇用教育行いその地域にサービス拠点として再研磨工場の展開をまずは試みてみたい」と言う。
- 新たな取り組みでは「レンズの荒取り用カッタに特化した、販売拡大を構想中。ユーザー、サプライヤーともにニッチだが、濃い中身があるからだ」。