新機能発表の場に設定する宇都宮製作所

株式会社宇都宮製作所

株式会社宇都宮製作所

松澤営業部長(右)と髙田営業課長

宇都宮製作所本社に松澤営業部長、髙田営業課長を訪ね、この間の顧客ニーズの特徴をヒアリングしつつ、メカトロテックでの提案を取材、紙面化した。

 夜間無人運転、ロボットの活用、機内ローダによる対応、外部コンベア・パレットの利用・・・宇都宮製作所にあっても、顧客への提案は多種多様であるが、原点に立ち返れば「人手不足への対応」にあることは間違いない。
 メカトロテックを実務面で進めている髙田課長によると「新機能の体感」を基軸に展開する場となるようで、主なポイントは3点だ。
 「1点目は、TGR-250αに最新の3Dシミュレーションソフトを搭載して、従来に比べて処理速度のスピードアップをご体感いただく。加工時間を短縮し、無駄な試削りを省いく機能と言い換えてもいいだろうと思う」。
 「2点目は、対話型入力ソフトの最前線『ITPS8』の披露で、3Dシミュレーションソフトとのコラボを通じた操作性の高さをご確認いただければと考えている」
 「3点目は、刃先を研磨するコンパクトなTGR-016αの新オプションとして、PCD・CBN工具の刃先加工を可能とする提案。砥石軸上部にインプロセスドレス機能を搭載し、ドレス条件の設定も可能となる。とにかく。研磨加工にこだわった」。
 新機能の内容は、以上にまとめられるが、ブースでは、ほかに機内測定の紹介も計画されている。
 ブースでの出展機種は、説明するまでもなく「TGR-250α」と「TGR-016α」で「弊社の2大売れ筋製品として、すっかり定着した感があるが、両機種とも、日々、改善、改良を加えてきている。016は2010年のリリースから納入台数200台に迫る実績を積み上げ、250αは250の販売開始10年を節目にバージョンアップ機としてリリースさせて頂き、引き続き好評を得ている」と2大ベストセラー機に言及しつつ「受注環境としては厳しいものの、試削り依頼が増える傾向にある。メカトロテックを機に、開催エリアに深い関係のある自動車関連をはじめ、工具メーカー、再研磨メーカーに対する拡販のタイミングを掴んでいきたい」と意欲を見せている。

インプロセスドレス機能搭載機
インプロセスドレス機能搭載機