JIMTОFでは「宇都宮で何ができるか」を提示。工具種別の詳細な加工プログラムも
宇都宮営業本部長
- 目標通りの受注計画数字は達成‐と語るのは宇都宮製作所の宇都宮崇寛営業本部長。
- 「しかしながら、オファーが集中し、基幹部材の手当ての厳しさに加え、加工プログラムと生産現場の連携で苦慮している面はある」との、高原状態で推移する受注への対応で、今後の課題も浮上している。
- TGR200のリピートの多さが今期の現時点での特徴であるが「TGR250へのエンドユーザーからの受注の高さによって、その比率が高まり、勢いが増してきたことも今期の大きな変化」と付け加える。
- JIMTОFでは「宇都宮で何ができるか」という原点に立ち返り、勢いを得てきているTGR200/250のカタログも一新。ドリル、エンドミル、リーマ、タップ、カッタといった工具種別の詳細な加工プログラムの紹介や高精度研削の加工例、ドレッサー装置や砥石自動交換装置といった定番に加え、オイルホール検知システムといった新オプション類も豊富に網羅された内容となっている。
- また、「宇都宮製TGRの得意な加工」シリーズとして「3分野」への対応をきめ細かく紹介する予定。
- ひとつ目は「歯切工具・カッタ類の再研磨」で「この1台で棒状工具と両方対応可能。専用機は不要」として、スカイビングカッタやピニオンカッタ、サイドカッタ、ホブカッタなどを対象工具に挙げ「専用機が要らなくなり、省スペース化」「煩雑な位置合わせ、割り出しも自動」「ワンチャックで再研磨可能」等のメリットを訴える。
- ふたつ目は「特殊工具の製作」。ドリルだけではなく、エンドミルやカッタなど幅広く対応し「製作ロット数が少なくても」「急ぎで工具が欲しい」時でも手軽に製作。
- 「再研磨の際も、全加工で使用したプログラムを活かせば、煩わしい設定は不要。3Dシミュレーションを活用すれば、形状出しが大幅に削減」といったメリットを享受できる。
- 最後、3つ目は「意外な工具の再研磨」とのタイトルが興味を引く。
- 「ダイヤリーマやダイヤドリル、刃先交換式ドリル、タップ」などをターゲットに「1回でも再研磨できれば工具費は2分の1。CBNやサーメットも。さらにメタルソーの再研磨も」と、特異な材種や形状でも再研磨の可能性を展望する。
- JIMTОF出展機種はTGR250の自動機とTGR016αの2機種。
- 「250ではBT40ホルダー50本搭載可能な、チェーンコンベア式ストック装置を活用し様々な工具デモを実施予定。また、016では、刃先研磨の新たなトライアルの提案も、ご用意させて頂いている。詳細については、是非、ブースに足を運んでいただければ」と訴える。
- 「宇都宮で何ができるか」‐その原点を堪能する場として期待したい。