グラインディング・テクノロジ—では「研削=オカモト」をアピール。ブースは常に来場者で「満員御礼」状態
http://www.okamoto.co.jp
- 初開催となった「Grinding Technology Japan」に最大ブースを構えた岡本工作機械製作所。砥石やチャックなどの周辺機器メーカーとのコラボレーションも追求し、文字通り「研削加工全体の提案」の場となったばかりか「5Gが世界を動かす」といった「旬」の講演会も開催。オカモトのブランド力アップへの試みが目立つ展示会となった。
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- 手応えをヒアリングすると、渡邊営業本部長は「リピーターの顧客を中心に、現場が抱えている困りごと、たとえば、切り込み量を10ミクロンから15ミクロンへと増やすと焼けが発生するが、砥石でのトライアルでどのような工夫をすればいいのか。チャッキングに絡んで砥石の選択方法に何か基準はあるのか・・・など、図面やワークを持参しての積極的な来場が目立った」そうで、ブースを通じて課題解決型の交流を目指し「研削=オカモト」の印象を強く抱いてもらうことに注力したと言っていい。
- 真価を続ける全自動平面研削システムとして注目される、ワークを置くだけでスタートする全自動研削システム「SELF」。門形構造採用の高剛性ロータリー平面研削盤「PRG6DXNC」。複合化ニーズに対応する円筒と内面が1台で行える「UGM360NC」。需要が高まるモールドベース・セラミックス・工作機械部品の加工に最適な大型の「PSG158CH‐iQ」・・・最大小間という、目立つ「舞台」に、最前線の「役者」が出揃っていた。
- 講演会では「5Gによって、情報の伝達速度が一挙に高まることが期待される。採用される部品の多くは日本が作り、たとえば、SAWデバイスに関わるLTやLNウエハーの加工での市場の拡大が見込まれる」。
- 更に4月から開始されている外国人雇用関係では「グローバル化の進展の中で、研削盤の文字レス化の普及に努めている。特に研削加工分野で、新たに5万5千人の外国人が日本で働くようになる現実を前に、文字が読めなくとも操作できるソフト、PSG・iQ―の深耕に努めたい」。
- 自動化については「機上測定装置の普及、5軸研削用のソフトの初開発とそのアピール強化、人手不足をフォローするセンサーやロボットを活用、自動化提案の推進を図っていく」・・・講演会は、実に盛沢山な内容となった。
- CNC超精密平面研削盤「UPG‐CALi」シリーズ 発売スタート
- 文字レス対話ソフト、3次元機上測定装置が搭載された「UPG‐CALi」シリーズの販売がスタートを切った。
- 「左右、前後、上下軸摺動面に静圧スライド、各軸駆動にリニアモータ方式を採用、組み合わせることにより、摺動面非接触による超精密平面研削、かつ正確な位置決めを可能とするCNC超精密平面研削盤。グローバル化の進展による、文字レス対話ソフト採用によって、その需要拡大も視野に入れた。また、新しく開発した3次元機上測定ソフト搭載による研削盤を測定装置として、利用できるようにした」といった特長を備える。
- さらに新開発された研削専用の5軸CAMに対応し、専門知識を要さずとも複雑形状研削を容易に使いこなしていくことをサポートしてくれる。
大盛況となった講演会。研削が担う可能性に参加者は、高い関心を示した
渡邊営業本部長