岡本工作機械製作所が「知られざる ガリバー」に登場 平面研削盤はトップシェア
石井社長
- さる10月10日、トラスコ中山がスポンサーとなって、ものづくり企業を応援する番組「知られざる ガリバー」に岡本工作機械製作所が登場した。
- ご存知の読者も多いかと思うが、世界唯一の総合砥粒加工機メーカーで、特に平面研削においては「究極の平面創成」を謳うレベル。納入先でもある碌々産業の静岡工場でも「最も精度が要求されるベッド研削において、必要不可欠」(海藤碌々産業社長)との評価が下されている。
- 1926年に創業した岡本工作機械製作所は、平面研削盤では国内トップシェアで、番組で石井社長は「平らを作る技術は、当社が世界で一番、持っていると考えている」と語る。もちろん「内面、円筒、歯車など、色々にラインナップ」しており、群馬・安中工場はじめ、シンガポールやタイ、中国にも工場を擁している。
- 超精密を支える、手作業と言う「伝承」では、1000分の1ミリ単位で「油だまり」を作るためのベッド摺動面へのキサゲ作業と、その指導に当たる熟練者と教えを乞う若手作業者との関係も映し出されたが「継続は力なり」を終始、感じさせるものがあった。
- 最新の超精密平面研削盤は、静圧スライドという摺動面と、駆動方式としてリニアモータを採用し「1万分の1ミリ(0・1ミクロン)ずつ、指令した数字をきっちりと送れる」能力があると言う。
- 「スマートフォンにも使われるコネクタと言う電子部品の加工でも活躍する」(渡邊営業本部長)超精密を標榜するほか、電気自動車、半導体、人工衛星といった分野にも活躍の幅を広げてきている。
- また、岡本工作機械製作所は、半導体製造装置の材料、新素材ウエハーを作るための新製品GNX200L、5Gになるため周波数を変えるために必須と言われる大口径8インチのLTウエハーも手掛けており、この分野でも、今後とも活躍が期待されている。
- テレビでは、石井社長の実直さが、良くと捉えられており、この点でも視聴者との「距離」が縮まったことを実感した。
最新の超精密研削盤を紹介する西上さん
渡邊営業本部長