大型平面研削盤に革命を起こす最新モデル登場
PSG127CA-iQ

株式会社岡本工作機械製作所

株式会社岡本工作機械製作所

石井社長

岡本工作機械製作所は、2022年度のPSG支部連絡会をこのほど、東部、西部、中部と相次いで開催、代理店関係で約300名が参加した。大型研削盤の動向、好調業種向け新シリーズ研削盤のご紹介、自動化・機上計測・省人化といったメインテーマに加え、恒例となった伊藤常務による特別講演が行われた。

 連絡会に先立ち、江連国内営業部長が登壇。
 「昨年の日工会における研削盤市場は受注ベースで1000億円と工作機械全体では10%を切った。このうち平面研削盤のシェアは半数以上を誇る。比重を上げつつ、円筒、内面、複合といった、関連研削盤分野でも、業績アップを図っていきたい」との概況に触れつつ、意欲を示し「昨年は門形研削盤UPGシリーズの受注が大幅に伸びた。今期は残る1・5か月で430億円の売り上げを目指している」と今期の「着地点」を提示した。
 大型研削盤の動向では「昨年から受注が好調に推移しており、代表的な機種を挙げれば、PSG127CA-iQシリーズ。新しいデザインと機能性、高い剛性を実現している」点が強調され、好調業種向け新シリーズでは「半導体向け脆性材加工で活躍する、立軸ロータリー研削盤VRGシリーズ、横軸ロータリー研削盤PRGシリーズ、グラインディングセンタUGM64GCシリーズ」を指摘し「ロータリー研削盤は前年比1・7倍の規模に達した」との報告も。さらに自動化、機上計測、省人化では「機上計測による当て込み位置の自動化や作業時間の短縮はじめ、ロボットとの組み合わせによる平面研削の全自動化」などの紹介がなされた。
 伊藤常務による特別講演のテーマは「半導体立国復活へのシナリオ」。世界テクノロジー企業上位100社の中に「日本は13社選出され」「ラピダスが目指す2ナノ時代の部品加工」を展望しながら「台湾半導体メーカーと日本の関係」や「防衛費増額の背景」にも言及。「自動化運転では、高度な半導体需要が創出されるなかで、センサーやソフトウエアに長けた企業と自動車メーカーによる技術交流が今後の未来ではないか」との自問も発せられた。
 最後に石井社長が登場し「新中期計画では2025年に売り上げ500億円を予定。将来的には、自動倉庫新設によるサービスの向上やショールームの充実、中国での工作機械生産スタートや歯車工場増築など、100年企業に向け、様々な試みを展開していきたい」との締めのあいさつが行われた。

中期経営計画
中期経営計画

東部、西部、中部と相次いでPSG会支部連絡会が開催された(写真は西部)
東部、西部、中部と相次いでPSG会支部連絡会が開催された(写真は西部)