栄工舎新潟工場長に星野製造部長が昇格。新人も3人入社
星野新工場長
- 栄工舎新潟工場を訪問すると、新入社員3人の紹介ばかりか、5月1日付で星野亨製造部長の工場長への昇格というニュースにも接した。
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- 星野さんは、平成14年の途中入社だと言う。
- 「半導体関連の専用機を製造する会社で、部品加工に従事していた。当時、栄工舎のリーマも使っていた」と言う。
- だが、残念なことに勤めていたその会社が倒産の憂き目に遭った。
- 「ご縁があり、栄工舎に入社。以来、一貫してフライス加工を手がけてきたことになる。丸棒から形状を作っていく、センスを問われる工程だけに、カッタ選びから、想像しながら携わっていくことにワクワクする」と笑みを浮かべる。
- 最終的にどのような加工に使われるか。長年、工具を使うユーザーの立場にあり「使い方がイメージできる工具づくり」で貢献してきたと言えるだろう。
- さて、新潟工場では、昨年11月辺りから景況の落ち着きの影響が出始め、直近ではコロナウイルスが直撃し受注量は対前年比で3割程度は落ちているそうだ。
- 「収束しない限り、どうしようもないと思う。が、仕事量に関係なく、当社の短納期対応への配慮は一貫している。昨年までは円筒の工程に注力してきて、これからはNC工程の強化を進めていく。設備的には、牧野フライス精機のV3とCN3の2台を検討、導入していきたいと考えている」。
- 生産の本数ベースでは、ハイスが6割、超硬が4割。工具種では、リーマが7割、残りはカッタその他で占めている。
- 「標準だと10本以上流せるが、特注だと、せいぜい2本~5本程度となる」そうだが「昨年末のことになるが、径が140ミリという付け刃の、どでかいカッタを製作した。段付きの座ぐり用だったが、後にも先にも、こんな大きな工具を製作したのは初めてだった」とのエピソードも語ってくれた。
- 現在、星野さんは58歳。誕生日は9月だと言う。何度か、一緒に食事をさせて頂いたが「ビールが大好きでして」の言葉通り、底なし?に近い。
- ◆新潟工場に若手3人が入社◆
- 新入社員3人。トップバッターは、高卒後間もない、和泉雄介(18歳)さんだ。 「私の実家の家業が栄工舎の円筒工程の外注先という関係にある。やがては、継いでいく考えだが、修行したいとの思いから栄工舎に入社した」と言う。
- 4月1日入社。円筒工程で研修を受けている。祖父が元栄工舎新潟工場長というご縁が。
- 3月1日に入社し、このほど、研修期間を終えた富永翔太さん(26歳)。
- 「以前、勤めていた職種とは違うが、栄工舎に勤めている先輩から薦められ、入社を希望した。NCの工程を担当することになるが、助言として、作業前の確認の大切さを教えて頂いている」。
- 大学を卒業して、地元、魚沼にUターンした貝沼瑞希さん(22歳)は、栄工舎を間接的に知っていたお母さんからの紹介。4月1日の入社だ。
- 「大学では経営学を専攻した。研修を通じて、製品ができ上がるまでの流れが徐々にわかるようになってきて興味を抱き始めた」そうだ。
フライス工程の第一線スタッフでもある
新潟工場に配属された3人の新入社員。右から和泉さん、富永さん、貝沼さん