牧野フライス製作所はインターモールド大阪を3軸から5軸へのリプレース促す場として活用
出展機「D200Z」の側に立つ藤原大阪支店長
- インターモールド大阪開催を前に、牧野フライス製作所の藤原大阪支店長を訪問。市況環境等に触れてもらいつつ、インターモールドでの提案について取材した。
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- 注残は半期分に見合う量を確保していると言われる。
- 「注残案件は多いが、補助金関連を除くと新規顧客獲得があまりできておらず、受注の流れでは、昨年末までの好調さに比べ、今年に入ってからは落ち着きを見せている」と藤原支店長は語る。
- ものづくり補助金、事業再構築補助金といった政策に絡む需要からの受注が3割を占めるなか「金型、部品加工と大きく分ければ、金型分野で補助金活用例が多い。が、部品加工ユーザーは、仕事量確保に向けて設備増強へと舵を切る場合が目立つ」とスケッチする。
- 目前に迫ったインターモールド大阪では、牧野フライス製作所は、来場者の8割までを関西の顧客が占めると分析する。
- この判断に立って藤原支店長は「関西という括りで、立形3軸のV33が相当数稼働している現実に着目して、5軸加工機のリプレースを促していく、きっかけにしていきたいと思う。提案させて頂くのは同じく金型分野に向けた立形5軸のD200Zだ」。
- 昨年11月には、大阪支店ショールームで「3軸から5軸への誘い」をテーマとした個別見学会を実施し、好評を得た。
- 「インターモールド大阪では『対話』をテーマに掲げたが、実機・加工サンプルを見ながら、話をするのが本来の姿。見て触って、納得いただければと思う」。
- 以上が、牧野フライス製作所からの提案となるが、今回のインターモールドにサービスエンジニアリング会社の牧野技術サービスが初出展し、レトロフィット事業の紹介が行われる。
- 「費用負担の軽減と使い慣れている機械への愛着を引き続き体感いただくための企画。制御装置の交換など、性能アップを図っていくのがレトロフィットであり、部品交換に終始するオーバーホールとの違いも、ご理解いただく機会にして頂ければ」とアピールする。
- 出展ブース24コマをシェアしつつ、5軸加工機へのリプレースとレトロフィット事業の提案-初の試みに注目したい。