牧野フライス精機、アライドマテリアル、ZOLLER Japan 3社による「合同研削技術セミナーOnline」開催
大野常務取締役(牧野フライス精機)
牧野フライス精機、アライドマテリアル、ZOLLER Japanによる「3社合同研削技術セミナーOnline」が7月26、27の両日に開催され1日2回、計4回400人枠で総計370人が参加した。
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トップを切ったのは牧野フライス精機で、内蔵型マイクロビジョンシステムmonocam2の画像認識技術を駆使した、最新の加工技術の提案。
大野常務は「本日は、検査(測定)・補正を自動化する画像認識技術を駆使したドリル(2枚刃)先端刃先のホーニング加工の紹介となる」と挨拶。
ホーニング加工とは、チッピングやカケを防止するために切れ刃に面取りを施す加工で、ホーニングには、ダイヤモンドやすりを用いた手作業による加工とタッチセンサを活用したNC機による加工がある。
「タッチセンサを活用した場合、切れ刃の位置を複数点サンプリングし、その検出したデータをもとに、ホーニングを実施するが、monocam2を活用すれば画像認識技術により、撮影したデータから瞬時に切れ刃の位置を検出可能。測定時間を大幅に短縮し、かつ刃先位置検出時にタッチセンサを使用しないため、剛性の低い小径ドリルにも対応しやすい。ホーニング用途以外にも背溝深さ、シンニング幅・高さ、ウェブ厚などを測定し、自動で補正も行う」。
50本のドリルのホーニングを連続して加工。加工面の幅はおよそ0・1ミリ程度。セミナーでは、1本目と最終の50本目に寸法変化が見られなかったことがmonocam2で確認できた。
monocam2は工具研削盤に搭載可能な内蔵型非接触測定システムで、ドリルのオイルホール位相やウェブ厚をはじめとする、様々な個所を機内でチャッキングしたまま、自動測定。結果をもとに、次の加工ワークに対して自動補正し、高精度連続加工を実現していく。最近では、AGE30FXやSG10への搭載率が高まってきている。
配信の様子(牧野フライス精機)