コロナ禍前の2019年比9割回復した田野井製作所。
田野井会長が「旭日単光賞」受賞

株式会社田野井製作所

株式会社田野井製作所

田野井会長

部品不足等によってラインがストップするなど、自動車産業の動向が読めない。
 「タップ需要の主柱を成すのが、自動車関連産業だけに、当社の業績に直接、影響してくる。ただ、リピーターからの信用、信頼に支えられて、コロナ禍前の2019年比で、現在、およそ9割まで回復してきている」と田野井優美社長。
 特に2021年上半期比で見ると、今期上半期は20%以上の売り上げ拡大が見込めるようだ。
 「7月から値上げを実施したが、落ち込みは、ほとんどない。5月、6月に駆け込み需要が発生したので、上半期の売り上げに貢献している」。
 田野井製作所もシュトゥットガルトで開催のAMBに出展している。
 「欧州訪問は3年ぶり。新たな情報を得ながら、欧州の状況を肌で感じ取れるようにと思っている。そして何より、リアル展示会のありがたさを感じ取れる経験は大きい」と語る。
 田野井製作所の海外取引は、直接、展開しているシェアで3割、商社ルートも勘案すれば5割に達するそうだ。
 主戦場である国内では、11月のJIMTOFを念頭に、人気の高い、シームレスタップ、ゼロチップタップ、ダブルタフレットの3アイテムの充実を図っていく。
 「サイズ拡張含めた多数の新製品の出展を計画しており、是非、当社ブースに足をお運び頂ければ」と田野井社長は訴えた。
 最後にトピックス的な話題になるが、田野井義政会長が4月29日付で「旭日単光章」を受賞した。業界にとっても栄誉なことだ。