ソディックの新春プライベートショーで「導入検討ユーザー多数来場」(島田統括部長)
OPM250Lに注目する来場者
- ソディックの新春プライベートショーが2月9日~10日、同社東日本支店(さいたま市)で行われた。
- 会場には、精密金属3Dプリンタ「OPM250L」、OPM金型専用生産セルシステム「MR30」をはじめ、ワイヤ放電加工機、形彫り放電加工機、マシニングセンタなど6台を展示。
- 「大きな展示会でしか出していなかった」という、今回の注目製品「OPM250L」は、金属粉末をレーザー光で照射することにより溶解凝固させ、回転工具で高速ミーリングによる高精度仕上げ加工を行う全自動機。特筆すべきは、3次元冷却配管内蔵金型(OPM金型)の製作を可能とした点にある。従来の工作機械では困難であった金型内部の冷却水管の造形が可能となり、成形時の冷却サイクルタイムの短縮、成形品精度向上を実現する。
- 会場では、スイッチBOXの金型サンプルを展示。金型内部に造形された水管が一目でわかるよう透明のプラスチック製も。
- 「MR30」は、OPM金型の能力を最大限発揮するために開発されたOPM金型専用生産セルシステム。V‐Line®射出成形機をベースにして射出成形に必要な全ての周辺機器を一体化した。OPM金型をカセット金型に挿入するだけでセットアップが完了。原材料の樹脂ペレットをタンクに投入した後は、樹脂の予備加熱、金型温調、射出成形、製品取り出しまでの工程を全自動で行う。
- 担当者は、「OPM金型を成形機に組み込むシステムを開発した。金型製作から成形まで一貫したサポートを提供していく。今後、国内外の展示会でアピールし、浸透させていきたい」と語る。
- 会場は、初日の午前中から来場者でいっぱいに。
- アテンドする島田幸徳国内営業統括部長は、「商社のご協力により、午前中から多くの方に来場して頂いている」と、北関東を中心に東北、新潟からの来場もあったそうだ。また、導入を検討されている来場者が多く、「自ら対応しただけでも、2社から内示があった」という。
- 今回のプライベートショーには、2日間を通して300名以上が来場。予定した200名を大きく上回った。