京二会開催「今期は特に油圧分野に注力」(井口社長)
ロボット関連では来年もロボデックス出展へ
挨拶する兪執行役員
専門力のさらなる展開へ-12月1日に開催された京二会で、井口社長は、中国製品、ロボット、水処理・環境、そして要素部品から成る4部門の強化を掲げた。
前期の売上高は7・3%減の47億6800万円、営業利益が2・9%増の7500万円となり「軸受け、油圧、工具関連は微増だったが、工作機械や測定機が苦戦した」。今期は売上高51億1100万円、営業利益8700万円に設定し、スタートしている。
「特に弊社の売り上げの40%を占める要素部品の中で油圧分野に注力していきたい。体制の充実、修理・工事への対応、オリジナル商品の推進といった点でメンテナンス会社と連携していく計画だ」。
中国製品については前期の売上高が102%と横ばいの4億8000万円。今期は売上高5億5千万円に設定している。
中国担当の愈執行役員は「円安は打撃だが、砥石が1・2倍、ダイヤモンド工具やCBN工具も伸長している。特定分野に特化した販売の促進、さらに部品の供給も追求している」と語った。
中国の自動車生産は2700万台以上と、世界シェアの3割を占める。引き続きポテンシャルは高い。
ロボットの取り組みでは、飲料供給の自動化やEV自動車用ヒューズ製造の自動化などで販売実績を積み上げてきた。
来年もロボデックス展に出展。藤野ロボット推進室長代理から「遠隔操作体験やレーザー溶接、イージーリフトなどを提案していく」との案内がなされた。
講演会では、オークマの栗山技術本部副本部長が登壇。CO2削減への取り組みがなされているなか、工作機械とロボットの連携、自動化といった課題を設定し、加工時間の短縮や人に依存しない安定生産を通じて生産性を上げ、電気使用量を削減させ、CO2削減につなげていく一端が紹介された。