京二会開催 中期的取り組みで「半導体・電機電子、EV・新エネルギー」関連産業への参入 中国事業は2025年は20%アップ目指す

株式会社 京二

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中国事業について語る兪執行役員

28回目を迎える京二会が12月6日、都内のホテルで開催され、製造や金融に従事する取引企業はじめ、報道関係者者も交え、およそ40社の代表が参加、交流を深め合った。

 冒頭、挨拶に立った井口社長は、10月から今期がスタートするなかで「足元は弱含みと感じる」一方、中期的取り組みとして「半導体・電機電子、EV・新エネルギー関連事業等の分野に参入しつつ、ロボットや中国製品、油圧、水処理機器といった専門力を駆使した展開をさらに推進していく」との考えを明らかにした。
 参入分野としては、EVの自動化組み立てラインやコネクタ挿入ロボットセルなどが挙げられ、専門力を駆使した展開では、油圧ユニットの省エネ化などがフォーカスされた。
 中国事業では、兪執行役員が「売り上げでは2024年は前年比10%の増加に留まったが、2025年は20%アップを目指す」との目標を設定し「半導体部品加工向けPCDマイクロドリルなどのダイヤ・CBN分野の需要増」「自動車の3000万台突破を予測しつつ、技術革新を通じた小量多品種シフト」に期待をかける。
 ロボット販売では、藤野ロボット推進室長が登壇し「13に上るシステム案件が発生した」との報告に続いて「EV自動車用の高精度化したヒューズ製造の自動化」「車載カメラ用FPCコネクタ挿入自動化ユニット」といった成功事例に触れた。好例となったロボデックス(1月22日~24日)出展では「ぶつかる前に停止する」機能を持った不二越製MZS05を披露する計画だと言う。
 基調講演では「カーボンニュートラルに向けた省エネのススメ」と題して、省エネルギーセンターの藤林技術支援センター長が中長期的な展望を語った。