日新ダイヤモンドがオーエスジーブース内に出展。ブレーカ付きインサート、単結晶ダイヤモンドの逆Ｒが見どころ

日新ダイヤモンドのＪＩＭＴＯＦでの提案は、オーエスジーのブース内から発信していく。
　神谷社長は「微細精密加工をテーマとし、当社の得意とする、単結晶ダイヤモンド工具で訴求していく考えで、ブレーカ付きインサート、単結晶ダイヤモンドの逆Ｒが見どころ」とアピールする。
　日新ダイヤモンドは、昨年、単結晶ダイヤモンドのインサートの標準化をスタートさせ、続いて今回は、ブレーカ付きインサートの標準化を目指すと言う。
　「単結晶ダイヤモンド工具は、通常、再研磨を前提とするが、ブレーカ付きだと再研磨ができない。当社の設備する真空炉、レーザー加工機を駆使して、鏡面の面粗度に挑戦していき、超硬からのリプレースを含め、市場拡大を図っていきたい」との狙いを語る。
　他方の単結晶ダイヤモンドの逆Ｒについては「樹脂加工において、端面のＲ部の加工の需要は高く、荒と仕上げのセットで標準化を目指す。この点でもレーザー加工機の能力を引き出せる当社の現場力に、他社との差別化を見出せる。そのメリットは大きいと思う」。
　因みにレーザー加工機は、ロロマティック製１台、ＤＭＧ森精機製３台の計４台を数える。設備能力の点でも目を引くだろう。
　神谷社長が日新ダイヤモンドに着任して、２年が経過したが「自動車分野以外の半導体や風力発電関連で、業績を積み上げてきており、今後、さらに伸長させていきたい。航空機需要も戻ってくれば、まさにダイヤモンド工具の出番となる」。