羽賀会長が一線から退く。小異を捨てて大同に就く、との言葉贈る。

株式会社 東陽

株式会社 東陽

「小異を捨て、大同につく」ことを訴える羽賀会長

 

  •  東陽の新春賀詞交歓会が1月6日、刈谷の産業振興センターで開かれ、昨年、体調を崩し非常勤となった羽賀会長から一線を退くに当たって「小異を捨てて大同に就く」ことの大切さ、羽賀社長からは、転換期を迎えている自動車産業への詳細な言及があった。

 

 

  •  交歓会会場には、昨年以上の取引メーカー代表が参集した。
  •  羽賀昭雄会長は冒頭で「昨年、体調を崩し、2カ月入院。生死を彷徨ったが、医者からは『奇跡』と言われつつ、何とか退院することができた。まだ、(自分は)社会に必要、と判断し、会社の助言役として支えていこうと決意した」と、昨年6月に非常勤会長となった自身の役割を説明した。

 

  •  羽賀会長は1975年に東陽に入社。
  •  「当時、年商14億円、スタッフ数21人の工具屋だった。今では、お客様、取引メーカー様からのご協力、ご支援を賜り、年商1270億円、1000人規模の会社となった」との成長の軌跡に触れつつ、第一線を退くにあたって「小異を捨て、大同に就く。小異は(とりあえず)預けておくことが大切」との言葉を贈った。
  •  羽賀象二郎社長は「今年、迎えた丁酉(ひのととり)は、枝を伸ばし、果実は実り、熟していく、いい年になりそうだが、伸びていく枝は変な方向に行かないよう、果実は熟しすぎて腐ってしまわないよう、自ら動いていかないといけない」と主体的に行動していくことで「成果」を掴める年、との認識を示した。
  •  また、変革期を迎えている自動車産業について「衝突防止、自動運転、内燃機関から電気への移行、さらに(自動車の)所有から共有という志向の移り行きの中で、新しい技術が定着するのかどうか。AI、インダストリー4・0、スマートファクトリーといった新たな技術の形が、言葉先行で終始しているように見受けられるが、ものづくりの現場でいかに活用していくか。それにはまだ、時間を要すると考えられるが、我々の役割は、それらをコネクトすることだと思う。客先の可能性を切り拓いていく、役に立つ活動を展開していきたい」と締めくくった。

昨年以上の参加者とともに乾杯する

昨年以上の参加者とともに乾杯する

 

参加者と名刺交換する羽賀社長

参加者と名刺交換する羽賀社長

 

変革期にある自動車産業に言及する羽賀社長

変革期にある自動車産業に言及する羽賀社長