看板3製品軸に拡販へ(シームレスタップ、ゼロチップタップ、ダブルタフレット) 田野井製作所
田野井営業部次長
- 9月から受注が上向いてきた‐そう、語るのはタップメーカーとして知られる田野井製作所の田野井通人営業部次長だ。
- 「大手企業からの超硬タップへのオーダーが『復活』し始めたうえ、10月からは訪問もかなり緩和されてきて、テスト案件を頂いた現場については、新規アプローチの機会として活かせる場面が増えてきた。テスト案件はダイレクトに加工の改善活動に通じるもので、当社としても積極的にサポートしていきたい」と言う。
- 今期がスタートした4月、5月を振り返ると、顧客の生産現場の稼働がストップし、受注が急減。注残を「食いつぶす勢い」にあったそうだ。
- 「市況が上向きつつあるなかで、全体として苦戦を強いられながらも、善戦している『看板3製品』を軸に、ターゲットユーザーを選定しながら拡販に努めていきたい」。
- めねじ締め付け不良をゼロにする「シームレスタップ」、加工後の切り屑残りゼロを実現する「ゼロチップタップ」、そして加工の高速化と工具の耐久性を両立させた「ダブルタフレット」‐が看板3製品の端的な特長だ。
- 「看板3製品を浸透させていくことによって、リピートの発生を促し、他の製品の動きにも影響を与えていくことが可能になってくると考える」。
- もちろん、Web展示会の活用やズームなどを駆使したデジタル対応は、無視できないトレンド。
- 「オンラインJIMTOFでも、コンテンツを研ぎ澄まし、見どころをしっかりとアピールしていきたい」と田野井次長は締め括った。