切削加工に関わるトータルプロデュースを目指すCominix

株式会社Cominix

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11-月1-日から販売スタートを切るクレアボーラー

Cominixの鮎澤戦略部長を訪ね、JIMTOFでのアピールポイントについて取材した。


 4月~9月で見た上半期の動向の特徴は、半導体に関わる案件数が増えてきたことだと言う。
 「ボリュームは決して大きくはないものの、世界的な半導体需要を反映して、数が多い。海外は円安の影響で好調に推移している。日本の業績は、コロナ禍前の2019年レベルにまで回復してきた」。
 JIMTOFでは、深穴加工用のロングドリル、タレット旋盤用ドリブンツール、工具測定器を中心に、需要を刺激していく場となる。
 深穴加工用のロングドリルとして、提案されるのは西研(広島)のクレアボーラーだ。
 「外部給油タイプのロングドリルで、20Dまでノンステップ加工が可能だ。弊社のテクニカルセンタで実証済みだが、穴位置精度もいい。11月1日からの発売を予定している」。
 西研とは、従来から再研磨で付き合いがあるそうだ。
 ドリブンツールはドイツのEWS社のタレット旋盤用回転ホルダー。
 「2012年から取り扱っているが、特にこの数年間は、ニーズが高まってきている。タレット内部のモーターのシャフトとドリブンツールが噛み合うことで、ミーリング加工が可能となり、複合加工機の役割が果たせるようになる」。
 技術商社ゆえの強みでもあるが、修理にもきめ細かく対応している。
 切削加工に関わる周辺機器の強化を展望する観点から工具測定器が提案される。
 「測定器のネーミングは、MIK(?)RO WELT NANO9。誰にでも簡単に繰り返し精度1ミクロンの精度で工具の外径と振れの測定ができる。測定スピードの向上を促していければと考えている。工具研磨メーカーがターゲットとなる」。
 ほかにもアクシス(インド)など、小径工具への注力、難削材や高能率加工向けの工具、周辺機器の紹介を行っていく。
 実演、実加工については、東大阪にある、同社テクニカルセンタのご利用を!とのことだが、ヤマザキマザックの機械販売も正式スタートを切るなか、今回のJIMTOFでは「切削加工に関わるトータルプロデュースの展開」を終始、心がけていく計画だ。

EWS-社のタレット旋盤用ドリブンツール。ミーリング加工が可能となる
EWS-社のタレット旋盤用ドリブンツール。ミーリング加工が可能となる