売上高301億2700万円、営業利益5億5400万円‐Cominix2025年3月期決算(連結)
「前期最大のトピックスはkamogawaグループの子会社化」(柳川会長)「今後はシナジー発揮へ」(柳川社長)

株式会社Cominix

株式会社Cominix

決算説明に当たる柳川会長(右)と柳川社長

過去10年間で平均4・1%の成長を遂げているCominixの決算説明会(連結)に臨んだ。
 売上高301億2700万円(前年同期比5・2%増)、営業利益5億5400万円(同26・3%減)、経常利益5億6300万円(同32・9%)、親会社に帰属する純利益3600万円(93・2%減)という指標に対し、柳川会長は「全般的に良くない。特に切削工具が卸、直需ともに振るわなかった」とコメントしつつ「前期の最大のトピックスは、kamogawaグループの子会社化。私自身会長職を兼務しているが、今後の推移に期待していただきたい」とアピールする一方、柳川社長は「スピードを重要視して対応していくことが大切。この点でkamogawaグループとのシナジー追求が欠かせない。電着砥石で差別化できる半導体分野、地域では北海道や九州のほか、ベトナムやフィリピンといった海外・・・従来のCominixのエリア戦略をより補完して、今後は『Kamogawaものづくりソリューション事業(KMS事業)』として、発展させていきたい」と柳川会長の言葉を深掘りした。
 前期のkamogawaグループ買収による決算上の数字(15億6100万円)では、1クォ―ターかつ一部の法人の決算数値のみ反映されている旨の説明がなされた。
 補足になるが、2026年3月期(連結)の業績予想で売上高400億円(32・8%増)と設定されたのも、主にKMS事業として、およそ100憶円を想定した結果のようだ。
 中長期の業績目標数値として設定されている連結売上高500億円、営業利益25億円については、現時点で変更はない。