牧野フライス精機がアライドマテリアルと「合同アフターグラインドテック」開催。270人が視聴「様々な業種の方が参加」
挨拶する清水社長
- 牧野フライス精機は、アライドマテリアルと「合同アフターグラインドテックOnline」を開催した。
- 「コロナ禍に関係なく、実践できる。ライブ開催は初の試み」との清水社長の挨拶に始まり、素材からブランク研削、工具研削を経て工具測定へと至る一連の流れを再現した。
- 段研専用機「TAD」と専用ソフトウェア「Blank Creator」を用いて、任意のブランク形状に。幅1400ミリと言うコンパクトデザインも魅力だろうか。
- 荒砥石、仕上げ砥石を取り付け、ワークをローダーにセット。加工プロセスを作成し、直径、角度などを入力していく。
- 「オプションでタッチセンサの選択が可能。先端位置の測定、外径、テーパと、加工補正が行える」魅力も。
- 工程はドリルづくりに入り、AWCとローダーを内蔵して省スペース化を図っているSG10が登場。アライドマテリアルの砥石を装着して、ブランクから刃を付けていく作業へと移っていく。
- 「加工工程ごとに自動でワークの寸法測定を行い、許容値から外れた場合は次のワークへ自動で補正を行うmonocam2。内蔵型マイクロビジョンシステムで高精度な連続加工を実現する」強い味方もラインアップされている。
- オイルホール位置を検出し、溝加工を経て測定へ。測定を担うprocamは、極小径工具も視野に入れ「0・05ミリまで」測定が可能だ。
- 以上がオンラインによるライブ動画の一連の流れとなる。
- 後日、牧野フライス精機を訪問し、清水社長に面談すると「オンラインの参加者総数は270人くらい。営業に来て欲しいといった要望から、TADで何ができるか詳細を!といった質問なども飛び交った。また、幅広い業種の方からの参加もあった」と言う。
- リアル展示会となった3月のグラインディングテクノロジーについては「直接、お会いできたのは、やっぱりいい」との社内総括も。
- 前期の上期はコロナの影響で仕事量に直撃するなか、DX化の推進、サービス体制の強化など「生産に追われていた時にできなかったことに取り組んだ」。
- 「直近では、中華圏で仕事が忙しくなってきており、引き合い、受注に繋がってきている。日本を含む他のエリアは、特殊な案件は頂くが、まだまだ、先行き不透明ななか、模様眺めの方も多い」と言う。
- 2021年度は、コロナを意識した「リアル」と「デジタル」双方を深化させていく方針で、工具研削の勉強会も併せて追求していく。
樋渡(技術設計課)氏によるprocamの説明