工具研削盤新製品「AGE30FX」はじめ、内蔵型マイクロビジョンシステム「monocam2」、段研「TAD」の販売に注力する牧野フライス精機

牧野フライス精機株式会社

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清水社長。バックには出荷を控えたAGE30FXがずらりと並んでいる

  •  清水社長に工場を案内してもらうと、出荷を控えたAGE30FXがずらりと並んでいた。
  •  「活況を呈していた2018年レベルに迫る受注状況になってきた。特に今期は後半から手堅いオファーを頂けるようになってきている」。
  •  だが、部品不足による製造への影響は、同社とて例外ではなく「納期の面でご迷惑はかけられない」との判断から、生産キャパを吟味し、受注枠を設けたそうだ。
  •  「部品不足は当社で対応できるレベルではなく、確実に、お約束できる範囲は自ずと決められてくる。オファーに結実している機種を見ると、AGE30FXのほか、SG10、MG30のトップ3がバランスよく受注できており、顧客からのニーズの多様性が感じ取れる」。
  •  昨年のメカトロテックでは、リアルの良さを反映して、ユーザーからの疑問にも即対応できたばかりか「普段は、なかなか知り得ない人ともコンタクトが取れた」そうだ。
  •  砥石測定のZOLLER社製「PMZ-2」もメカトロテックで初披露されたアイテムで、牧野フライス精機製の研削盤とインターフェースで連携できる、コラボレーションが追求されている。詳細は、YouTubeの紹介動画で、ご確認を!とのことだ。
  •   さて、2022年は後半に業界最大規模のJIMTОFが計画されている。
  •  「リアル展示会へのメリットを改めて追求していくと同時に、日々の活動では、オンラインを駆使したセミナーも、引き続き実施していく方針だ。コロナ禍では、今後とも、展示会への参加者は限定的になると考えるからだが、オンライン開催そのものが好評を得ている現実もある。興味本位ではなく、訪問営業の依頼にも繋がっている」。
  •  今期は海外比率が40%を占めるまでにアップしたそうだが「オンライン立ち合い」が奏功した点も見逃せない。
  •  注力していく商材については、受注に弾みが出てきた新製品のAGE30FXの、一層の拡販に努めていくという。訴求ポイントは、ワーク交換装置、砥石交換装置に適用され、大幅な時間短縮をもたらした自動化技術が挙げられるだろうか。
  •  また、品質管理と言う観点からは「内蔵型マイクロビジョンシステムmonocam2の、AGE30FXやSG10への搭載率も高まってきており、自動測定・補正への関心の高まりをさらに後押ししていきたい」考えで、既に多くのお客様にmonocam2を導入して頂いているそうだ。
  •  このほか、清水社長からは段研削盤の「TAD」の深耕にも言及があり「高精度、高剛性、さらに使い勝手の良さでもPRしていきたい」との意欲を見せる。