MEGAの6代目となるコンセプトマシンを提案する碌々産業。好調な売れ行き積むAndroidⅡ
海藤社長
- 碌々産業の海藤満社長を訪問した。
- 「4月から9月までの上半期は、引き続き高い水準で受注をキープしている。国内45%、海外55%の比率」との概略に触れつつ、4月開催のインターモールド大阪で初披露した「Vision」について「Androidの納入でアメリカのユーザーを表敬訪問した際、Vision1号機の受注が決まった。以来、カタログには実証データを盛り込めつつある」という、トピックス的な動きにも言及する。
- 焼津にある静岡工場の製造体制も新たに構築され、「エリア23」工場がMEGA、「キューブ23」工場ではAndroidⅡ、そして「サイト23」工場は、Visionと大型機に対応する、専用の「恒温工場」となった。
- さらに「研削工程では、油静圧の門型平面研削盤を12月に導入し、生産性アップと更なる高精度を目指していく」と機械加工でのスピードアップにも、期待が高まってこよう。
- 機種別での反応については「拡販機種にも位置付けているAndroidⅡが好調で、かなり先まで、生産はフルの状況」あると言う。
- JIMTОFでは、MEGAの6台目となるコンセプトマシンの登場とともに、Vision、AndroidⅡ、P12‐Cの「超」微細加工機が「揃い踏み」する。 「ただ、微細加工機は、これまでに繰り返し申し上げてきているが、機体の管理そのものが非常に重要。当社ではAIマシンドクターを提案し『稼働から償却まで』のレンジで、微細加工を展開できる環境を一緒になってつくっていっている」。 AIマシンドクターは、顧客の工場とリンクし、温度や電流値などを「見える化」して、全体で36項目をセンサリングして機体管理していくクラウドを使ったアプリケーション。
- 「言わば、機械の健康診断をいつでも行えるばかりか、記録されるので、機械の「補正」も行える」、文字通り、ドクター機能が発揮される、という優れモノだ。 「また、微細加工機のオペレーターは文句なしに一芸に秀でた人。1ミクロン、鏡面の世に没頭している、当社から見てれば、リスペクトすべき対象。
- 『マシニングアーティスト』と呼ぶ運動を、日本のみならず、欧米、アジアでも起こしていきたい」との興味引く「運動」の旗振り役を、海藤社長は演じていくそうだ。 営業・サービス面での新たな動きでは、4月の熊本営業所の開設、ベトナム・ハノイサービスセンターを設けて来春からスタートさせる計画だそうだ。