進展するデジタルとリアルの「棲み分け」 JIMTОFオンラインに寄せて
ポスター
- JIMTОF2020Onlineが終わった。コロナ禍の影響が直撃し、最初で最後のオンラインでの開催。どのように活用するか、あるいはしないか。意見、考えが分かれたが、出展社数で捉えれば395社に「留まった」と見ていいだろう。
- リアル展示会ではないだけに「出展」の反応は限定的にしか取材できていないが、ほぼ一様に「パッとしない」との感想が寄せられた。
- 来場者が少ない、製品の性格がオンラインに馴染まない、関心がわかりづらい、・・・自社のホームページへの誘導を試みる機会としてJIMTОFオンラインを活用した某工作機械メーカーは「デジタルツールの限界を知ることも重要と思った。デジタルツールの必要性は、今後も、増していくに違いないからだ」との冷静な判断を下す。
- コロナによる感染がなく、予定通り東京オリンピックが開催されていれば、JIMTОFが終了したばかり。フォローに際して「時間がない」とやきもきする営業スタッフの姿に、そこかしこで出会ったことだろう。
- ユアサ商事・広島、山善・浜松、中央工機・愛知・・この間、実施された商社主催による「リアル展示会」参加者の感想には、ニーズを把握するための情報が飛び交ったそうで「やはり、Face to Faceの大切さを痛感した」と言う。
- デジタルとリアルの「棲み分け」が今後、なされていくのだろうが、デジタルと言えど、生産財の露出には「リアルさ」は必須。岡本工作機械でも、テスト研削での「面品位」をいかに画像で魅せるか、課題に挙げられた。最終的には立ち会う、その前段階で、いかに説得力を持たせるか。カメラでの創意工夫も試されてくるだろう。
- コロナ感染急拡大を前に、人と人の接触方法にも、改めて試行錯誤が求められるようになってきた。ズームやチームスでは、難しい面談に際して、マスクの着用や向き合い方、手の消毒、うがいなどの徹底をお互いがどのように自覚し、実践するのか。
- 生産財業界では一様に、9月から回復傾向が見られるようになってきたとの点で一致してきた。2021年は経済的にどのような展開になるか。コロナ「収束」の観点でしか、展望することができなくなってきている。
クリスマスに向けて
マスクも乱売突入か