ANCA創立50周年記念パーティー開催。日本でのお付き合いは100社以上、納入台数は400台に。
挨拶するマーチン・リップルCEO
ANCA Machine Tools Japan(以下ANCA Japan)は5月24日、ANCA創立50周年記念パーティーを名古屋市内のホテルで開催した。
冒頭、板倉社長は「ANCA Japanは、おかげさまで、営業、アプリケーション、サービスの一貫体制の確立以来4年が経過し、5年目を迎えている。私自身がANCAの機械を見たのは25年前。当時は『黒船』と呼ばれていたが、セガワツール、シー・ケィ・ケーと日本のユーザー様にも次々と導入されていき、レーザーウルトラのような革新的な計測技術の搭載ほか、今では自動化ライン構築のサポートを展開するまでに至っている。日本のユーザーの皆様が弊社の機械を使いこなしておられるからこそ、新たな機械をリリースすることが可能になる」と挨拶した。
オーストラリア本社から来日したマーチン・リップルCEOは「日本の皆さまは、自動車はじめ、航空機、医療など多様な業界向けに工具製造を展開され、我々とは30年以上にわたって、ともに歩んできた。共同成功と言ってもいい」「日本は大手工具メーカーの中心地であり、市場の変化に晒されながらも大きなチャンスがある。とりわけ、(我々が)名古屋に進出したことで、より一層、自動車産業をフォローしていくことが可能になる」「現在、日本では100社以上の企業様とお付き合いがあり、納入台数では400台を数える。ビーティーティー、ニーテックツール、シー・ケィ・ケー・・・次々と取引が拡大していった」と日本市場の特性を素描しつつ、ユーザーの広がりに謝意を述べた。
MX7、FX7(5)TX7というラインナップは、日本市場で、しっかりと根を下ろしており、最近では、MX7ウルトラという、1本~1000本まで安定した生産が可能なばかりか、工具精度も保証する新製品がリリースされ、新たな工具づくりの領域を押し広げている。
「品質やコストメリットばかりか、自動化にも積極的に取り組んでおり、常に他社とは違う独自性を追求しつつ『業界水準』となるよう、努力している。JIMTOFでは、弊社の50年間の知識と経験を組み込んだマイクロXウルトラを披露する計画。0・03ミリの工具の研削を可能とし、この分野でもリードしていきたい」とマーチン・リップルCEOによる新製品アナウンスとともに「日本での成功は、ジェイクと板倉が責任を持って対応する」と締めくくった。
ユーザー代表も登壇しANCA幹部と記念撮影に臨んだ