Rollmatic Japanが初のメカトロテック。GrindSmart 660XWを出展

Rollomatic Japan株式会社

Rollomatic Japan株式会社

赤井取締役からは、スマートファクトリーの追求、支援が強調された(メカトロテック出展の660XWをバックに)

実機での加工環境を整え、小径工具の付加価値の、日本市場での更なる浸透を目指すというスイス本社の方針のもと、2023年1月にRollomatic Japanが設立された。
 直接の狙いは、顧客への技術導入の最適化を図ることであり、最新の工具研削技術とプロセスを導入し、機械の効率的な活用を支援していくなか「road to Automation」を掲げ、ソリューションを具体化、顧客の持続可能な収益性を実現させていくことにあると言う。
 「日本市場のニーズを把握し、スイス本社と連携して製品・サービス開発を推進。Mini SmartFactoryと題し、オートモバイルロボットも設置している」
 「また、様々な学習プログラムを提供するRLC(Rollomatic learning Center)の日本語化と展開にも注力している。当社が導入する最先端設備は、Rollomaticの高精度工具研削に対する理念を具現化するものであり、その技術力と品質を実証する重要な要素である」。
 少し長くなったが、以上がRollomatic Japanの設立趣旨および、その概要となる。
 赤井取締役は「登記を終え、愛知・長久手市にロロマティックソリューションセンター(RSC)として、運営スタートしてから2年余が過ぎた。顧客から持参されたテストピースの加工やオペレーターのトレーニング、最新機能の検証等、常設機を活用しながら、サービスサポ―トに取り組む一方、今年の4月からホットラインを開設して、従来からのサービスプラスアルファ―を実践すべく、スイス本社とも連携しながら、電話やメールで加工支援を展開し、顧客の技術力向上に日々、努めている」と語る。
 ショールームには、メカトロテック出展予定の、1台で段研削と刃付け工程が担える「GrindSmart 660XW」をはじめ、汎用性と高精度を兼ね備え、小径・特殊工具の加工にも対応可能な6軸工具研削盤「GrindSmart 630XW」や段研削機の「Shape Smart NP50」、「Profile Smart」などが常設されており、さらにレーザー加工機も来年早々には、お目見えすると言う。
 Rollomatic Japanの陣容は、総勢7人のエンジニアがアプリケーションと顧客サービスに専念している。アプリケーション、サービス面での貢献を核としつつ、顧客の現場の生産工程の自動化、無人化に取り組んできた。
 ところで、9月に入り、今年最大のFA展であるメカトロテックが目前に迫ってきた。
 「弊社としては初参加となる。2コマという制約のなか、出展機種は工程集約が図れるGrindSmart 660XWをチョイス。2020年にリリースした新しいモデルで、小径工具の加工でこの間、実績を積み上げてきた」出展機ばかりか「『road to Automation』と題して研削プロセスの自動化ソリューションを紹介する予定だ」。
 今後は、日本拠点を持つ利点を活かし、顧客の生の声に真摯に耳を傾けながら、現場で求められる技術の開発に注力、迅速できめ細やかなサービスの提供を目指していく。
 「自動化の紹介・サポート」「トレーニングの提供」「ソフトウエアへの習熟」といった顧客サポートは、Rollomatic Japanの役割となるようだ。


ショールームは、顧客のトレーニングの場でもある