リアル展示会で新規顧客獲得追求して、成果上げるZoller Japan 。2月6日、7日に大阪本社でプライベートショー開催。
JIMTOFブースには多数のユーザーが詰めかけた
リアル展示会復活によって、業績の好転に与った企業は少なからずある。ZOLLER Japanも、例外ではなく、龍口社長によると「特に昨秋のJIMTOFは反応が良く、初出展のツールプリセッター『smile』は既に受注に繋がってくるなど、年明けから案件のフォローで忙しくさせて頂いている」との手応えを語りつつ「2024年については、リピーターの方ばかりか、新規顧客獲得の点でもリアル展示会出展が奏功した」と指摘する。
業績回復という流れで、2025年の展示会関連を概観すると、今年前半だけでも、2月6、7両日の「ZOLLERプライベートショー」を皮切りに、翌週2月12、13両日の東大阪でのヤマザキマザック関連イベント、その次週の坂本マシンフェア、3月5日からのグラインディングテクノロジー展・・・とまさに目白押し。
「目前の弊社プライベートショーでは『つながる』をテーマに、CAMソフトや各種キャビネット、測定機から工作機械までの『工具データ』のつながりによって、効率的な運用を提案させて頂く」。
製品では、工具管理ソフトの「TMS」をはじめ、このソフトと繋がり、登録された工具を準備、測定する「スマートキャビネット」「ツールプリセッター」、そしてツールプリセッターで測定された工具の測定値を工作機械へ転送する「zidCode z.DMI」などが出展される予定だ。
「このほか、先に触れた新ツールプリセッターのsmileや高倍率カメラ搭載の工具検査機genius microのデモンストレーションを計画している」。
パブリックの展示会で注目されるのが3月5日から幕張メッセで開催されるグラインディングテクノロジー展だ。
「ブースは従来の4コマから6コマへと拡張し、見どころとして『小径』ゾーンを設定した。小径対応カメラを備えた全自動工具測定機geniusをはじめ、小径をターゲットとするventurion、さらに卓上型工具測定機pomBasic(小径用新製品)の小径対応3機種が揃い踏みする」との出展内容の特徴に触れてもらった。
このほか、従来は計測が難しかった部位や形状でも可能とする「3dChech」を披露。測定機の可能性を提示していく。
最後に龍口社長は「弊社は、販売のみならず、メンテナンスにも積極的に取り組んでいることをアピールしたい。技術スタッフだけで13人を擁し、何かあるかもしれない場合の早期発見にも貢献していければと思っている。その他、事前の相談にも対応させて頂く」と製品のフォロー強化の点も見過ごせない。
熱心に出展製品を確認する来場者