ニチアロイから新製品「フラットリーマレスドリル」をリリース。流通在庫整え、拡販へ

ウレタンゴム加工に特化した工具もシリーズ拡大
H7精度の加工を実現し、エンドミル・リーマを不要とする「フラットリーマレスドリル」がニチアロイから放たれた。
大野営業部長は「基準穴、鋳抜き穴加工で精度が求められる場合や、止まり穴のフラット加工が必要な場合の最適なドリルとして、提案させて頂ければと思う。バニシング形状で先端が完全フラット。センターモミ、下穴ドリルが無くとも、リーマ並みの精度を実現する」と語る。
対応被削材として、A5052、A6061、A2017、A7075、アルミ鋳物が挙げられた。
5月から主要代理店を通じて流通在庫を整え、供給体制を敷いたばかりの、まさに「旬」の商材だ。
「精度はもちろんだが、従来、下穴ドリル、エンドミルによる座ぐり、そしてリーマ仕上げの3工程が一発仕上げ、すなわち1工程に短縮可能となり、能率の点でも大幅な改善がもたらされる」。
大野部長によれば、特に、展伸材を使用しているワークの加工、その需要を注視していく考えで、自動車産業に加え、航空機や機械装置分野へコミットしていく計画。
「需要に対する日々のトライアルはもちろん、今秋、名古屋で開催予定のメカトロテックに出展し、来場者との意見、情報交換を通じて、ニーズを具体化させていきたい」。
以上、新製品のフラットリーマレスドリルの詳細を概観したが、ウレタンゴム加工に特化したVミルはじめ、段付きドリルやボールエンドミルなどのシリーズ化にも着目したい。
「これまでに7種類のシリーズ化を展開してきたが、9種類へと拡張していく。ウレタンゴムにターゲットを絞っており、シリーズの全容は、メカトロテックで披露させて頂くことになる」。