エフ・ピー・ツールから極小ドリル。リーマづくりで蓄積した技術的ノウハウを活かす。
エフ・ピー・ツールのメカトロテックブースで。左端が嶋田営業部長
- 世界に負けない、3ミクロンの刃径交差を追求し、具体化した新製品となる-と語るのはエフ・ピー・ツールの嶋田営業部長だ。
- 「タフな極小ドリルとしてリリースした。その名はCDR、CDRP。前者はノンコート、後者はコートタイプ。リーマづくりで蓄積してきた技術の、ひとつの活かし方として、小径ドリルに辿り着いた」そうだ。
- 超硬ドリルのドリーマーシリーズとして位置づけられ、技術的特性は、まず、その刃径公差に表れている。
- スペック的になぞれば、刃径公差は0/−0・003を採用。有効加工長は10D。つまり刃径の10倍まで加工が可能だ。
- 「安定性の高さ、折損しにくい高剛性と言う点についてもご期待頂きたい。従来品と比較して、寿命が2倍~3倍アップしている」と言うパフォーマンスの高さも魅力だろう。
- シャンク径公差はh4を採用。振れ精度と穴位置精度をさらに追い込んだ。
- 切りくず排出性についても配慮された工具形状のほか、超薄膜コーティング「Purple Coating」の採用でSUS加工に抜群の効果を発揮すると言う。
- エフ・ピー・ツールと言えば、今や数少ないリーマ専業メーカーとして有名だが、オーエスジーグループの傘下に入った昨年以降、今後の伸び代として「特殊対応」「海外強化」を掲げて歩んできた。
- 「リーマの特殊対応や販路のみならず、工具種の点でも、技術を活かした多様性を追求していきたい」。
- 嶋田営業部長は「とにかく営業方針は『明るく、楽しく、元気よく』に尽きる。今後ともご愛顧頂ければ」と訴えた。