オーエスジーから工具自販機「MONOlithbox」リリース。3カ月無料トライアル実施中。
物流の2024年問題にも即応

オーエスジー株式会社

オーエスジー株式会社

モノリスボックスをアピールする坂田さん

オーエスジーは、ロボットテクノロジージャパンに出展し、ロボット(アーム)加工向け超硬エンドミルやスカイビングカッタほか、ロボットを活用したバリ取り工具などの提案を行う一方、物流の2024年問題などを想定した工具自販機「MONOlithbox」を披露した。

 ヒトの作業の代替機能としての産業用ロボット需要がコンスタントに拡大。2022年は前年比で年間受注、生産、出荷額すべての指標で大台を突破、1兆円産業へと成長を遂げている。
 オーエスジーブースで対応頂いたのは企画推進グループの堀さんと坂田さんのお二人。
 堀さんによると「ロボットアームの加工にも適用できる非鉄用DLC超硬エンドミルやロボットで多用されるギア加工向けスカイビングカッタの提案」と同時に「ロボットを活用した高速バリ取りのアピール」も行ったそうだ。
 非鉄用DLC超硬エンドミルでは、スタンダードタイプに加え、多様な加工に対応する高機能タイプや立壁対応型、ヘッド交換式もラインナップ。
 また、スカイビングカッタでは複合加工機による歯切り加工前の成形(旋削)と歯切り加工の集約をはじめ、内歯車・外歯車の両方への対応ほか、機上で歯形・歯筋の修正やフランジ付き部品などの止まり形状にも対応できると言う。
 さらに「底突き干渉の回避、ホブ加工では対応の難しかった根元までの加工も可能となっている」。
 市場ニーズを探るための提案ともなったのがロボットを活用した高速バリ取りで「溶着や刃欠けの発生を抑え、工具費低減を訴えた」。
 一方、必要な時に、必要な工具を、必要な数だけ、購入できる「工具自販機」として提案されたのが「MONOlithbox(モノリスボックス)だ。
 坂田さんは「サブスク型の提案で、手はじめに、3カ月無料トライアルを勧めている。要望に合わせて、キャビネットタイプ、スタンドタイプを選ぶことができるが、操作が簡単で煩わしくないのがポイント。在庫管理を通じて発注の自動化も可能」になってくる。
 ポイントとして以下の4点が挙げられた。
 ▽自販機内に在庫を保管しているので都度発注が不要。
 ▽工具購入時に自動でメール配信・自動レポート作成機能も搭載。
 ▽深夜、休日でもバーコードをスキャンするだけで工具購入が可能。
 ▽遠隔地からでも自販機内の在庫数、購入数がリアルタイムで確認可能。
 「物流の2024年問題として、1割以上の荷物が翌日届かないという事態に直面していると言われるが、2030年には3割強の荷物が届かなくなる予測もたてられており、深刻さが増す可能性が高いとされる。トライアルから始めて頂ければ」と坂田さんは話した。


ロボットアームの加工向けに提案された非鉄用DLC超硬エンドミル


ロボット加工でバリ取りを提案