グーリングジャパンで、HR500シリーズのリーマ好調、エンドミルでは「RF100Speed」拡販に注力する
- グーリングジャパンの石津政司社長を訪問した。
- 「航空機関連からの堅調な受注、量産加工を手掛けるユーザーからの量的拡大の影響からか、1月~3月の第1クォーターは、対前年比で10%以上のアップを見ている」と石津社長。
- 特にリピートオーダーの場合では、一カ月20本だったのが30本へと、仕事量増大の影響によって数が増えてきているそうだ。
- 「HR500のリーマシリーズが好調で、受注ロット数が増えてきている。ドリル・エンドミル・リーマ・タップで構成するECO LINEは、ドリル以外に様々な工具を手がけているグーリングのイメージを定着させつつ、その浸透によって、徐々に効果を表し始めている」。
- とりわけECO LINEは、4月に流通でキャンペーンを展開し、品質・価格面でのパフォーマンスを発揮、グーリングの新たな「顔」として期待を抱かせる。
- 「大手ユーザー、特に自動車部品や建機関連での成功事例、その横展開では、リーマが成果を挙げていると言える。タクトタイムが従来の20分の1から30分の1に短縮し、面粗度の点でも評価が高い。ボーリング加工からのリプレースという側面もあり、6月現在でも、動きは衰えていない」そうだ。
- 工程集約でポイントが高いダイバーエンドミルも、着実に市場浸透しており、安定した受注に繋がっているほか、昨年10月にリリースしたエンドミルの新製品「RF100Speed」は、高能率加工用として、JIMTOF以降、トライアルセットキャンペーンといった創意工夫を重ねながら拡販に注力。
- 「溝は不等分割によってビビリ振動の抑制や加工面粗さの向上に寄与し、48度という強ねじれによって、高能率加工を実現。さらに先端部の溝を深く採ることでスロット加工はじめ、傾斜加工、ヘリカル加工等が円滑に行なえるようになる」。
- 2017年後半を展望したとき「前半の総括の中から、伸び代はさらに拡大するとの期待が持てそう」と言う。
- ボリュームゾーンでもある自動車関連で要チェックとなるのが、排ガス規制やダウンサイジングによるターボチャージャー。バルブ関連でも、素材が難削系へ置き換わっていく、その変化に着目している。