ダイジェット工業から「QMマックス」肩削り用インサートシリーズ拡張など
- ダイジェット工業は、インターモールド名古屋開催に合わせ、新製品投入や新シリーズ拡張を提案、市場に投入していく。
- まずは、主力製品のひとつ「QMマックス」の肩削り用インサートのシリーズ拡張に触れたい。
- 「量産で、汎用品の加工分野から求められていたのが適用範囲の拡大。コーナーRのサイズ違いや難削材を含む幅広い被削材への対応‐に集約できるが、鋼用、アルミ用、チタン用といった被削材別に拡充した新シリーズを開発し、併せてコーナーRサイズ拡張や新材種も追加して、競争力を高めた」と広報担当者は語る。
- 【特長】
- ▽切れ刃形状の最適化により、ピックの重なり部が滑らかになり、同時に側面たおれ量0・01mm以下を実現
- ▽インサートは、新たに新PVDコーティング材種JC7518及びノンコートFC18を採用。
- ▽インサートの種類は高送り用、H級仕上げ用などもラインナップ。ホルダは共有できるため、荒から仕上げまでに対応可能 販売目標は4億円。
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- 次に着目したいのが刃先交換式の座ぐり加工用ドリル「TAタイラードリル」にモジュラータイプを投入することだ。
- 「プレス金型や大型構造物のボルト座ぐり穴加工、干渉物を考慮した座面加工ニーズに応え、モジュラータイプを新たにラインナップした」。
- 【特長】
- ▽オール超硬シャンクアーバー「頑固一徹」との組み合わせにより、突出しの長い加工にも対応。
- ▽インサートクランプ方式を採用し、工具交換はインサートのみで行えるため、経済的かつ、交換も容易。
- ▽傾斜面や円筒面など、不安定な被削材形状への座ぐり・穴あけ加工や公差穴加工を下穴なしの状態からノンステップで行える。
- 販売目標は6千万円。
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- 最後になるが、「SKSエクストリーム」に小刃数タイプ、インサート新材種のラインナップが挙げられる。
- 「ダイキャストメーカーからのニーズだが、切削抵抗を下げ、切りくずポケット広さを確保することにより排出性も向上させた小刃数タイプが求められていた」ことへの対応になる。
- 【特長】
- ▽従来品より切込みが大きく取れ、軸方向の切込みは最大3ミリで1刃当たりの送り2ミリの高速送りが可能。
- ▽インサートは両面6コーナー使用可能で経済的。
- ▽インサート厚みを7・5ミリと厚くすることで、断面強度は従来品比1・5倍の剛性を確保。重切削や強断続加工にも対応。
- ▽インサートは拘束面がクサビ形状のため、ねじ1本の取り付けでインサートの動きを防止、かつ着脱も容易。
- ▽インサート材種は耐欠損性に優れた母材と耐摩耗性の高い被膜を組み合わせた汎用性の高いPVDコーティング材種JC8050を追加ラインナップ。 幅広い被削材に対応可能。
- 販売目標2億円。