ダイジェット工業から相次いで、高硬度、高能率提案掲げたアイテム追加販売開始。インターモールド名古屋で深耕へ
首都圏の需要を喚起、次は中部エリアでの深耕目指す
- ダイジェット工業は、ミラーボール用「TSインサート」の追加ラインナップと「マックスマスター」のシリーズ拡張を相次いで行い、6月3日から販売を開始した。
- ミラーボール用の「TSインサート」は、刃先強度と切れ味を両立させた高硬度材加工用の新インサートで、切削熱の発生を抑制する低抵抗な刃形と、強靭かつ耐熱性に優れた新材種を採用している。 従来よりも大きなねじれ角を採用した低抵抗な刃形、切れ刃のすくい角をマイナスとし刃先強度を向上。60HRCを超える高硬度材の中仕上げ~仕上げ加工まで、安定した加工を可能にする。
- また、ボールエンドミル中心部の切りくずポケットを大きくし、切りくず排出性を向上させることで中心部を多用する加工でも高精度加工を行うことができる。新開発のコーティング材種「DH202」を採用し、優れた刃立性を実現。PVD被膜である「DH2コート」は、高硬度材の高速加工に寄与していく。
- さらにS字刃形ながら、R精度は∓0・006ミリ以下と、ソリッドエンドミル同等以上の形状精度を有し、高精度を実現させている。
- 主な用途は高硬度焼き入れ鋼、鋳鉄の三次元形状中仕上げ~仕上げ加工。
- サイズは8R(Φ16)、10R(Φ20)、12・5R(Φ25)15R(Φ30)の計4形番。インサート材種はDH202。標準価格は6420円~9170円。
- 一方、両面4コーナー仕様の高能率荒加工用工具「マックスマスター」に、スチールシャンクタイプ、低抵抗形インサート「SLブレーカ」が追加された。
- 金型の荒加工で、コストメリットのあるスチールシャンクタイプのニーズを踏まえ「GMX形」としてシリーズ化。また、難削材の高能率荒加工で低抵抗形インサート「ENMU‐SL形」を揃えて、幅広い被削材に対応できるラインナップにしている。
- 特長として①Φ50ミリの炭素鋼加工で抜群の切りくず排出量Q=317立方センチメートル/分を実現②インサート厚みを4ミリと厚くし、断面強度は従来品比20%アップ、幅広い切削条件下で安定加工が可能③刃先強化形のPHブレーカにより耐欠損性に優れ高負荷切削に対応。SLブレーカの追加では高能率荒加工に寄与していく④インサート材種は新PVDコーティング材種「JC8118」「JC7560」に加え、SLブレーカ材種「JC7550」を採用。
- 主な用途は炭素鋼、工具鋼、プリハードン鋼、焼き入れ鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、チタン合金などの平面・ポケット、ヘリカル、曲面、溝削り加工など。
- サイズ・価格ではシャンクタイプがΦ16ミリ~32ミリ(計8形番)標準価格25300円~47300円(税抜き)、インサート形番、ENMU100412ZER‐SLは材種JC7550で標準価格1180円(税抜き)。
マックスマスター拡張
ミラーボールTSインサート (002)
ワンカット70やハード1ボールも徐々に認知が高まってきた