ワンカット70に新コーティング被膜、マルチエクストリームサイズ拡張をそれぞれ 4月1日付でリリース(ダイジェット工業)
ワンカット70とマルチエクストリーム(サイズ拡張)
- 高能率肩削りカッタ「ショルダー6」に続き、高硬度材加工用ソリッドエンドミル「ワンカット70DHコート」、高送り/肩削り加工用「マルチエクストリーム」(サイズ拡張)の販売もスタートし、4月1日付発売で3製品が揃い踏みとなった。
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- 「ワンカット70DHコート」は、70HRC高硬度材加工が可能なスクエアエンドミル「ワンカット70」に新コーティング被膜「DH1」を採用したリニューアルバージョン。焼き入れ鋼など、高硬度材の高速加工、長寿命化を実現し、さらなる加工能率、加工寿命向上が図られている。
- レギュラーからロング刃長、および高強度なコーナRを取り揃え、高硬度材の高能率加工に対応していく。
- 特長は以下の通り。
- ①心厚剛性のある本体設計により、工具の倒れを最小限に抑え、高硬度材の高速・高能率加工を実現。
- ②独自の切れ刃形状の採用により切削抵抗を低減。シャンク径をh5公差とすることで、工具の振れ精度を抑え、中仕上げから仕上げ加工までの高精度加工が可能。
- ③高硬度材の切削加工で長時間、高精度加工を実現するコーティング材種「DH102」を採用。新コーティング被膜「DH1」は、ナノ多層被膜で構成され、耐高温酸化性・耐衝撃性・被膜靭性および密着性に優れる。高硬度材加工で他社品比2倍の加工寿命。
- ④コーナーRタイプのR形状部は、ネガリードギャッシュ形状を採用し、外周切れ刃との繋ぎを滑らかにすることで、耐欠損性を向上させ、高能率加工を実現。
- サイズ▽スクエアタイプ・ショート刃長(6形番)φ1~φ6▽同・レギュラ刃長(28形番)φ1~φ20▽ラジアスタイプ・レギュラ刃長(39形番)φ3~φ20▽スクエアタイプ・ミドル刃長(6形番)▽同・ロング刃長(6形番)φ6~φ20。
- 価格▽6940円~12万7500円。
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- マルチエクストリーム(サイズ拡張)は、ボアタイプフライスEXM形のサイズバリエーションを拡張し、幅広い加工への対応を可能とするラインナップを図った。
- 特長は以下の通り。
- ①本体は、軸方向切り込み量(ap)最大2ミリの高能率高送り加工が可能なHFタイプと平面・立壁・隅加工の肩削り加工が可能なSMタイプの2種類をラインナップ。本体を変えて、同一インサートで高送りと肩削り双方の加工に対応可能だ。SMタイプ本体には、識別の用の溝が入れられているため、HF・SMタイプ本体の識別も容易。
- ②インサートは両面使用可能な6コーナ仕様で経済的。小型インサートの多刃仕様により高能率加工が期待できる。
- ③インサート拘束面は、ダブテイル構造を採用。インサートをねじ1本で強固に固定でき、切削抵抗によるインサートの動きを抑制し、安定した長寿命加工を約束する。
- ④インサート材種は、耐欠損性と耐摩耗性のバランスに優れた汎用性の高いPVDコーティング材種「JC8050」および難削材・高硬度加工に適した「JC8118」を採用。一般鋼からプリハードン鋼、鋳鉄、50HRC以下の焼き入れ鋼までの幅広い被削材に対応可能だ。
- ▽本体サイズ:ボアタイプフライスφ50~φ80(計8形番)、モジュラーヘッドタイプφ32~φ42(計4形番)、エンドミルタイプφ32~φ40(計6形番)
- ▽本体標準価格:2万7600円~8万1500円。▽インサート形番:WNMU070620ZER-PM(インサート材種:JC8050、JC8118)標準価格1370円