三井精機工業が最大ストローク誇るマシニングセンタ「HPX150」と剛性向上、加工時間短縮狙う ジグ研削盤「J350G㈼」の2新製品をJIMTOFで披露

三井精機工業株式会社

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昨年3月のグラインディングテクノロジーでは「J350G」をアピール。今年のJIMTOFで「Ⅱ」が披露される

三井精機工業の精機事業分野は、9月下旬時点で、中型のマシニングセンタ、立形の5軸加工機双方の出荷が順調に進んでいるようだ。
 JIMTOFでは、マシニングセンタ、ジグ研削盤の新製品が披露される。
 広報担当者は「マシニングセンタの分野からは、横形では最大のストロークと積載質量15トンを誇るHPX150を出展。前機種に当たるHS8Aのリニューアル機で、工作機械の大型部品加工などがターゲットとなる。ブースではカバーなしで出展し、空運転で動きをご確認いただけるようにしている」。
 大型であっても、ミクロン台の高精度位置決めが可能。大径φ130、W軸ストローク500のクイルを装備し、ワークへの接近性も向上させている。早送り速度はクラス最速の15m/min、カスタマイズ対応も可能だ。
 一方、ジグ研削盤は「好評を頂いているJ350Gのラインナップ拡充機として、丸穴加工の真円度0・5μm、円筒度1μm以下を実現したJ350GⅡを披露する。砥石切り込み系の剛性を向上させ、スパークアウト回数の削減により加工時間短縮を狙った」。
 U軸ストロークは従来機同様広範囲で、砥石交換することなく、径の異なる穴の自動加工を可能にする。ATC、インプロセス、AMCS(自動計測補正装置)などの自動化機能も充実している。