複合材加工用超硬ソリッドドリル「MCシリーズ」を発売
MCシリーズ
- CFRPのさまざまな加工に対応
- 三菱マテリアルは、複合材加工用超硬ソリッドドリル「MCシリーズ」の販売を開始した。
- 航空機産業、自動車産業で需要が急増しているCFRP(炭素繊維強化プラスチック)は炭素繊維と樹脂の複合材であり、特に航空機産業ではCFRPとアルミニウム合金やチタン合金を重ねた被削材の切削加工において、安定的かつ効率的な加工が要求される。加えて、CNC工作機械やハンドツールなど、それぞれの使用機械に合わせたドリルが必要となる。
- このたび、CFRPのさまざまな加工に対応する複合材加工用超硬ソリッドドリル 「MCシリーズ」6種類を同時発売する。
- 複合材加工用超硬ソリッドドリル「MCシリーズ」の主な特長は、次の通り。
- ①CFRP単体専用の「MCC」は先端角を90度にし、切削抵抗を低減することで、加工残しの無い良好な穴品質を実現。
- ②CFRPとアルミニウム合金を重ねた被削材専用の「MCA」は、切りくずを包み込むような専用溝設計により、切りくずが穴壁面に接触することを防止し穴加工の隙間や段差を抑制。
- ③CFRPとチタン合金を重ねた被削材専用の「MCT」は、切削熱を抑制するシャープな切れ刃にすることで切れ味が向上し高品質な穴加工を実現。
- ④高精度穴加工専用の「MCW」は切れ刃にV字の溝を持つ独自設計により、外周で生成される切りくずをコントロールし、加工穴径の隙間や段差の抑制と加工穴出口のバリを抑制。
- ⑤CFRP単体専用「MCCH」は、ハンドツールに対応すべく靭性を高めた専用超硬材種の採用により突発的な折損を防止し、切れ刃の切削抵抗を低減することで信頼性の高い穴加工を実現。
- ⑥CFRPとアルミニウム合金を重ねた被削材専用の「MCAH」は、ハンドツールに対応すべく靭性を高めた専用超硬材種の採用により突発的な折損を防止し、溝形状を最適化することで切りくず分断性と排出性を両立。
- ▼品名:複合材加工用超硬ソリッドドリル 「MCシリーズ」
- ▼型番:「MCC」5型番、「MCA」2型番、「MCT」2型番、「MCW」4型番、「MCCH」6型番、「MCAH」6型番
- ▼発売開始時期:2017年4月17日
- ▼標準価格:1万7千500円~8万3千円
- (代表型番)
- MCC0638X03S080 DD2105 5万2千円(税込価格5万6千160円)
- MCA0638X05S070 DD2110 5万4千円(税込価格5万8千320円)
- MCT0638X05S070 TF15 1万8千円(税込価格 1万9千440円)
- MCW0638X05S070 DD2110 5万6千円(税込価格6万480円)
- MCW0638X05S070 HTi10 2万2千円(税込価格2万3千760円)
- MCCH0638X03S070 DT2030 3万7千円(税込価格3万9千960円)
- MCAH0638X05S070 DT2030 2万1千円(税込価格2万2千680円)