安田工業の新製品「YMC650」は、ベストセラー機「430」の特徴を引き継ぎながら、ストロークを拡張。
安田工業からは、新製品YMC650が披露された(写真は高橋章大阪営業所長)
- 植田機械主催のUMモールドに出展していた安田工業の守屋営業本部長を訪ね、残りわずかとなった今期の見通しなどについて取材した。
- ◆
- 「目標にしていた数字は、何とか達成できそうだ」という言葉を継いで守屋本部長は「景気の山谷の影響が少ない。受注の大半は、元気のいい金型メーカーさん。最近の特徴では、受注全体の3割が5軸機で占めるようになってきていることだろうか」とコメントする。
- UMモールドでは、縦型のロングセラーとなっている「YMC430」をベースとし、より大型サイズの微細加工に対応した新製品「YMC650」を出展。図面を携え、相談に駆け付けるユーザーもいたが、安田工業の、細かな困り事への対応に、客先は「差別化」を見て取っている好例でもあるだろう。
- 「かつて当社の製品は、より良いものを作っていくための『手段』にして頂いていたが、今では、生き残っていくための『武器』と言って頂けるようになっている」。
- 台数ベースでは、75%~80%が縦型で占められると言う。一カ月20日間が稼働日だとすると、横型を含めて「1日1台生産」手がけているのが現状になる。 国内受注の比重アップ
- 「JIMTOFでは、リピート客中心に、商談の場となった」こともあり、国内外の受注ベースでは、国内の比重が高まり65%にまでアップしてきている。 消費左右する為替に注視
- 「来期については、新規顧客獲得も念頭において、売り上げの上積みを図っていきたい。為替は消費のマインドを左右するため、気になるところではあるが、足元の状況は決して悪くない」と守屋本部長は結んだ。