超微粒超硬「SCPT合金」を提案する日本特殊合金 硬くて強度があるメリット活かした工具づくりに

日本特殊合金株式会社

日本特殊合金株式会社

粉体粉末冶金協会から表彰された右から高田さん、森さん、堤さん

  •  日本特殊合金の中山社長、小野田営業部長を訪問し、近況をヒアリングするとともに、新たに開発された超微粒超硬「SCPT合金」について取材する機会を得て、まとめてみた。

 

 

  •  1年半ぶりの訪問となったが、業績的には2020年度上半期を底にして、下半期以降から現在まで、回復傾向を辿ってきたと言う。
  •  中山社長は「通期で見ると、今期は2019年度よりも、プラスαが見込めるレベルにまで立ち上がってきた。更なる景況の上昇感を期待する」と語りながら「このほど、高強度を誇る新たな超微粒超硬合金を開発した。既存ユーザーへのアプローチを進め、検証し、市場での今後の成長を思い描いている」と、新製品について言及した。
  •  SCPT合金と言うネーミングで、2020年度に粉体粉末冶金協会から新技術・新製品賞・優秀賞受賞の栄誉にも輝いている。
  •  小野田部長は「配合と焼結にノウハウがあるが、硬くて、強度がある。切削工具としての魅力は、長寿命であり、また、折れにくいと言う特性を備えているため、細モノ工具づくりでアドバンテージを発揮する」とアピールする。
  •  テスト結果では超硬の5倍の寿命をもたらしたそうで「CBNと比肩するレベル」との指摘もなされた。
  •  「まだ、世に生まれたばかりではあるが。従来の超硬の製造法を変えた画期的な製品との自負がある。是非、試して頂きたい」と中山社長は結んだ。