日進工具の小径3枚刃ロングネックボールエンドミル・高硬度鋼加工用「MRBSH330」。引き合い、受注の初動がいい(小泉営業部長)
小泉営業部長
- メカトロテックの日進工具ブース来場者はコロナ前を思い出すほどだったと言う。
- 小泉営業部長は「久しぶりの大規模なリアル展示会とあって、情報を得たいと言う人が多かったのだろうと思う。開催場所の特徴でもあるが、自動車関連の方が多く、加工相談内容を聞くと、加工レベルは上がってきているように感じた。自動車の減産の影響については、ほとんどない。世代交代が進んでいると感じた」と振り返る。
- メカトロテックでは高硬度鋼高能率加工用の新製品「MRBSH330」が初出展された。
- 「小径の3枚刃ロングネックボールエンドミルで、無限コーティングプレミアムPlusを採用し、寿命はもちろん、加工精度が高い。引き合い、受注の初動は良く、テスト加工にも高い評価が寄せられている」そうだ。
- スペック的に特長をなぞってみると、まず、指摘できるのが、高硬度鋼加工向けと言う点で、60HRC以上の高硬度鋼に最適な効果を発揮する。 能率と言う点では、中心刃形状を最適化、切削負荷を低減し、荒取り加工では高切込みと高送りを実現。仕上げ加工にも対応できる高能率3枚刃と言う点も見逃せないだろう。
- ボール半径(R)0・1~1まで全22サイズをラインナップしている。
- 4月のインターモールドで初出展された5軸加工機用の新製品「MSBSH330-5X」についての手応えはどうか。
- 「5軸加工機の特長を活かす3枚刃・高剛性なボール形状を備える。メカトロテックの場でもヒアリングを行ったが、金型加工における5軸加工の必要性は、これからが本番を迎えることになる。当社のラインナップの充実もこれからとなるが、5軸加工機が設備された現場への訪問では、寸法精度などの相談をさせて頂きつつ、浸透に努めていきたいと思う」。 日進工具では3年ぶりにカタログの改訂版を製作、メカトロテックを機に配布をスタートさせた。
- 「特長は何と言っても見やすくなったことだろうか。特にメインシリーズでは、CBNコアライン、PCDコアライン、マイクロエッジ・・・高能率加工、アルミ加工、硬脆材加工など、被削材を考慮したインデックスに配慮している」。
- また、コロナ禍に配慮し、これまで数カ月に一度の割合でウェビナーを開催してきたそうだが、訪問可能エリアがいっきに広がってきた。
- 「普通の営業スタイルが再確立されてきてもいる。ニーズは直に捉えてこそ、的確な回答も可能になってくる」。
- 最後に、時系列では前後するが、10月1日の緊急事態宣言解除直前のエネルギー展にも日進工具は出展した。
- 「水素燃料電池の、いわゆるFCV関連のセパレータ向けで、一歩、進めていければとの問題意識だ」。
- 「つくる」の先をつくる-今後も注視していきたい。
3年ぶりの改訂となった日進工具カタログ
メカトロテックで披露された日進工具の小径3枚刃ロングネックボールエンドミル「MRBSH330」