ライノスで好調の「ヒルトライン」の魅力を語る
JIMTOFでもアピールされたヒルトライン
- ヒルトラインの販売を開始して約3年が経過。「JIMTOF以後は、目に見える形で受注が伸びている」と、語る東野部長。
- 現在、「大手ユーザーの量産加工を中心に採用して頂いている」という。「加工中は、ねらった箇所に対して正確にクーラントが当たっているかを目視することは困難であるし、量産加工の現場では、機械を止めてワークの状態をその都度チェックし、クーラントの位置を再設定することはできない。この点、ヒルトラインは、切屑の干渉や機械振動などで加工中にホースがブレることなく、ねらった箇所に対して正確にクーラント供給できるため、こうした現場から『加工中のトラブルが減少した』と、評価をもらっている」。
- ヒルトラインは、ステンレス(SUS303)製のクーラントホース。プラスチック製のホースに比べ保持強度が格段に向上し、高圧クーラントでもホースがブレない。
- 工具寿命や仕上がり具合に対する困りごとを抱える客先には、「クーラントの流量を上げることを提案している」という。「プラスチック製のホースではブレるため流量を上げることができない」、「銅管だとねらった箇所に対しての微調整が難しい」という客先で評価が高く、採用された現場からは、「工具への切屑の巻き付きがなくなった」、「バリが抑制されている」、「工具寿命が伸びた」という反響も得た。
- 展示会でも目を引く商品であり、「展示会を通して機械や工具メーカーからも注目して頂き、良い反応をもらっている」。最近では、「切削条件をもっと上げたい」、「クーラントの冷却性や潤滑性を今の設備のままで向上させたい」というニーズを持つユーザーに対して推奨してくれるメーカーもあるそうだ。
- また、コネクター、バルブ、カプラ、ホース、アダプター、ノズル等、各パーツに複数の種類が用意されているため、ホースの長さや形状を機上で自由自在に調整・操作することができるのも特徴の一つ。
- 「バリ取りとクーラント、セットで悩みを持たれる加工現場も多い。奇しくも、従来から当社が扱ってきたバリを抑制することが可能な工具、バリ取り工具、そしてクーラントの流量を上げることで冷却性や潤滑性が向上し、バリの抑制につながるヒルトラインの三種類をトータルで提案できるようになってきた」と、ヒルトラインの伸びとともに提案にも変化が現れた。
- 「前々期は、値上げ前の駆け込み需要があり、売上も延びた。前期は、その反動も懸念されたが、営業利益は横ばいで推移した」。その背景には、新たな提案が奏功したことも。
- 「客先からは、『今年は、さらに忙しくなるため新たなラインを増設する』という話も聞いている」と、今期も堅調と見通す。