光機械製作所のPCD刃先研削盤の新製品「HPCD‐150S」、受注活動スタート。年間12台〜20台の販売目指す。
HPCD‐150S
- 光機械製作所は、8月から、PCD工具の刃先研削盤「HPCD-150S」の受注を開始した。本体の標準価格は2000万円、年間で12台~20台の販売を目指す。
- PCDのインサート及び軸物の研削加工に特化した研削盤で「HPCD-150」からのモデルチェンジ機となる。主な特長は以下の通り。
- ▼研削性能の向上・・・定圧と定量を組み合わせた独特の砥石切り込み機構を搭載し、無理のない「サクサク」研削が可能。必須となる研削中の同時ドレス装置は標準仕様化。
- ▼操作性向上・・・砥石台揺動軸、砥石切り込み軸、ワーク旋回軸をCNC化し、作業者が複数台持ちを可能にするのをはじめ、反射光源に加え、透過光源を持つCCDカメラモニターの採用(カメラは固定式で、段取り替え時の位置合わせは不要)、ディスプレーは作業者近くに配置し画像確認を容易にするほか、砥石先端を中心にしたスピンドル前逃げ機構により、砥石上下位置調整が最小限になるよう配慮されている。
- ▼ラウンドツール用のアタッチメントの採用・・・芯押し台も使用できる割り出し装置を整えており、径3ミリ~16ミリまでのコレットに対応する。
- 小川勝彦経営戦略室長は「流通分野では、販売力のある三立興産との協力関係を梃子に、国内市場でシェアの高いエワーグ製RSシリーズの更新需要をターゲットに深耕していきたい。中国、韓国に続く、海外の販売体制の構築は、これからになるが、タイ、インドなどの市場も視野に入れ、アジアを中心に実績を積み上げていきたい」との意欲を語った。