CGTechからVericut9.5リリース。効率最大化とダウンタイム最小化狙う

株式会社CGTech

CNCシミュレーションソフトウエア「Vericut」の最新バージョン9・5が、1月24日にリリースされた。
 製品管理部長のジーン・グラナタ氏によると「V9・5には新しい工具概要機能とヒートマップ表示による工具摩耗の可視化、リアルタイムでのCNCマシン接続など、最先端の機能が備わっている」とアピールするとともに「製造プロセスにおける精度と効率を向上させるという、私たちの公約を体現しており、競争が激化する市場で、お客様が一歩、先を行くためのサポートを提供できればと思う」と語っている。

 Vericut V9・5の主な機能は次の通り

 ▼工具概要と工具摩耗・・・工具概要ウィンドウでは、ヒートマップ表示を使用してフライス加工や穴あけ工具の摩耗パターンの確認ができるほか、色とメッセージの組み合わせにより、各工具の使用状況や加工の影響について理解を得ることができる。
 さらに切削時間や切削体積、切削距離といった様々な加工要因に応じて、摩耗限界を設定し、工具の交換時間を事前に把握することが可能となる。これによって、工具の在庫管理の効率化にも役立てることができる。
 ▼CNCマシン接続機能・・・CNCマシンと直接接続し、加工前、加工中、加工後のリアルタイムデータの確認が可能となる。
 新しい「ポストチェック」機能では、CNCマシンから記録されたデータをVericutシミュレーション内でレビューでき、これによって、加工がどの程度、スムーズに進行したか、スピンドルや送り速度の調整が行われたタイミングや場所、加工が一時停止された箇所、非常停止が使用された場面などを特定することができる。
 また、オークマ、シーメンス、ハイデンハインといった制御装置にも対応できる。
 ▼インタラクティブな座標系とモデル変換・・・新しいインタラクティブ変換メニューにより、座標系や部品、モデルを直感的に移動・回転することが可能。また、視覚的な指標を活用し、変換結果を事前に確認できるため、正確な位置に配置することができる。
 ▼インターフェースの強化・・・最新のCAMバージョンへの対応を継続するとともに、インターフェースの操作性を向上。Mastercam‐to‐Vericutインターフェースは、CATIA5‐to‐Vericutに続き、治具や材料、設計の自動定義などの機能が追加された。