VERICUTの最前線「Version9・4」をリリース
CNCマシン接続にCNCマシンモニター機能を追加―CGTech

株式会社CGTech

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VC94-Press-Release_JP

CGTechは、CNCマシンシミュレーションソフトウエア「VERICUT」の最新バージョン「Version9・4(日本語版)」をリリースした。
 9・4には、9・3から導入された新しいモジュールであるCNCマシン接続に「CNCマシンモニター」と言う機能が追加された。これによって、VERICUTは直接、CNCマシンに接続可能となり、データをストリーム配信して、ユーザーが作業フロアでマシンの動作をリアルタイムでモニタリングできるようになった。
 「ユーザーは、VERICUT内でNCプログラムやサブルーチンが実行されているかを確認しながら、マシン動作やスピンドルの動きを監視し、さらに進んで、スピンドルや送り速度にオーバーライドが適用されたかどうかの確認も行える。また、緊急停止による加工の中断や生産サイクルモードから外れたことが識別できるようになっている」(広報担当者)。
 また、加工前の最終チェックとして、CNCプリチェックという、新しいスタンドアロンアプリケーションの適用で、誤ったバージョンや編集が含まれているNCプログラム、欠落や異なるワーク、工具のオフセットなどの違いを識別、加工前に問題点を解決することができるようになっている。

9・4のハイライトの概要は以下の通り。

▼効率的な最適化・・・Force最適化モジュールがなくても、VERICUTユーザーは、セットアップや事前設定済みの工具データ設定において、NCプログラムの最適化が迅速に行える。

▼VERICUTレビューアーファイルの改善・・・無料でダウンロードできる、VERICUTレビューアーアプリケーションのファイルサイズが、50%以上削減され、読み込み/保存時間の短縮と他の部門への転送が容易になった。

▼工具データの強化・・・ハイス鋼、セラミック、セレーテッド(ラフィング)タイプなどが、工具データとして追加された。1クリックで「デフォルトの新しい工具」のデータ提供機能によって、軸モノまたはインサートに対応する業界標準の切削データが得られる。

▼新しいToolsUnitedインターフェース・・・このインターフェースを使って、40を超える工具メーカーの工具や切削データにアクセスできる。VERICUTでのシミュレーションや最適化に当たって、3D工具アセンブリとその切削データを直接、読み取ることができる。


色んな機会を捉えてアピール(写真は前回のJIMTOF出展の様子)