新ソフトウエア「TOOLROOM RN35・1」販売へーANCAジャパン

ANCA Machine Tools Japan株式会社

ANCA Machine Tools Japan株式会社

ANCA Japan本社でオープンハウスを実施

記念式典に先立って、ANCAジャパン本社でオープンハウスが実施され、プログラム作成、加工時間双方の短縮に寄与していくソフトウエア「TOOLROOM RN35・1」が紹介された。発売開始は6月からの予定だ。
 熊谷テクニカルマネージャーは「5月にドイツで開催されたグラインディングハブで公表し、プログラム作成時や段取り時便利機能はじめ、研削性能の向上、加工精度の見える化、切削工具の性能向上を企図した」と説明する。
 まずはプログラム作成時で便利機能として、フリーズ機能、測定点表示機能、外周加工マルチリリーフ機能などが挙がった。
 「フリーズ機能は、たとえばギャッシュの変化によって、形状はどのように変化するか。その前後を画面上に並べて配置、確認することができるほか、測定点表示機能では、測定位置の表示によって、測定位置に間違いがないかどうか、事前に把握できるようになる。また、外周加工マルチリリーフ機能では、外周の二番、三番のみならず、複数の外周の逃げ加工の設定が可能となり、様々なプログラミングの可能性が広がっていくと思う」。
 段取り時の便利機能としては、ステップドリルなどの小径長をパラメーターで変更を可能とする長さ編集機能、プロファイルを定義した時に背中などに発生していた食い込みの解消機能などがあり、研削性能の向上では、研削量に応じて送り速度を自動的に最適化する
 機能、加工精度の見える化では、ローダーによる連続加工中の外径推移などをグラフ化する機能、さらに切削性能の向上では、クリスマスカッターやアリ溝カッターなどの、外径が大きく変化する工具にすくい角を追従させる機能となっているほか、良好な面性状を得るためのラジアスギャッシュ揺動機能などが設けられている。


新たなソフトウエアの機能説明に聞き入る参加者