再研磨部門を確立、来年から製造にも本格着手へ。熟練日本人による受注強化、タップ他、ドリル、エンドミルにも。
澤田純嗣専務
- シー・ケィ・ケーのタイに拠点を置く、「Thai CKK Trade」(以下、タイCKK)が、タイメタレックスに、三栄商事(本社名古屋市)の現地法人とともに共同出展、ブースを訪問し、澤田純嗣専務に、現状を取材した。
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- 日本本社、山口、沖縄、そして中国・大連の4拠点が、工場を擁するのに対し、タイCKKは、貿易商社として、工具販売を中心にしながらも、タイ市場で発生するニーズに対応する商品を揃え「痒い所に手が届く」サービスを展開してきた。
- 澤田純嗣専務は「創業から7年目に入って、再研磨部門を整えることができ、工具販売のみならず、来年から製造の顔をアピールしながら、タイ市場に新たにコミットしていく段階に入った」と言う。
- スタッフも増員され、8人体制で、来年から本格的に活動に入っていく。
- 「熟練した技術と知識を持った日本人技術アドバイザーが駐在しており、現地でユーザー様の課題に対して素早く提案して行く体制が整い、受注強化の点でも、即戦力的な陣容を整えられた。工具種的には‐把握している範囲では、タップ関連のニーズが高く、顧客を回りながら、精度はもちろん、納期への対応、現場でのコストメリットが出せるような提案を行っていきたい」。
- 研磨ができるというセールスポイント、その実績を積み重ねていくプロセスで「設備の増強を検討していく」。
- 研磨で評価されれば、工具販売等、商社機能の面でも、信用度、信頼性が一段と増し、全体の売り上げに寄与していくだろう。
- 「ドリルやエンドミルの底刃に対する研磨ニーズも高いはずで、販売と製造の2本柱で、今後の活動を見据えて行ければと思う」。
- 今年は、ベトナム(ハノイ、ホーチミン)でも、積極的に展示会出展を行い、代理店も「発掘」した。 「出展によって、ベトナム市場の感触を伺った。加工はハノイがメインであり、契約した代理店を通じて、タイでの再研磨の『伸び代』を展望していきたいと思う」。
- タイ市場は、昨年、底を打って、今年、特に後半から上昇への兆しが見え始めたという人は多い。
- 「来年、2018年の課題は営業強化。現時点でも、タイは伸び率が高いが、これを打ち固めていき、更なる売り上げアップを図っていくためにも、より、細やかな顧客訪問は欠かせない」と澤田専務は締めくくった。
タイ人スタッフによる自主的なブースアテンドが目を引いた
差別化可能な工具が次々と繰り出される